1)同じ銀行口座を理由もなく使い続けること

最近はオンラインでできるところも増えましたが、銀行口座を作るには、各種書類の提出など煩雑な手続きが必要。そのため「面倒だから」という理由で、同じ口座を長年使い続けている人も少なくないのではないでしょうか。

しかし、銀行口座は「長期使い続けること」によるメリットがあまりありません。大きな金額を預ければ金利優遇サービスを受けられる場合もありますが、長く使い続けたところで、金利優遇を受けられるケースはほとんどないのです。

一方で、「新規利用者」にはさまざまなサービスを付けている銀行がたくさんあります。少しでも貯蓄を増やしたいならば、それらを利用しない手はありません。

またグループ企業に証券会社を持っている銀行の場合、証券口座を開設するだけで金利優遇や振込手数料無料などのサービスを受けられる場合もあります。

地方銀行やオンライン限定の銀行も含め、各行の最新のサービスや金利を比較検討してみましょう。現行の銀行よりもお得な銀行に新規口座を開設し、メインバンクを変えてみることも検討してみるのがおすすめです。

2)欲しいものがなくても、買い物に行くこと

休日や時間がふと空いたときに「暇だし、買い物でも行こうかな」と出かけてしまうことはありませんか?

欲しいものが特に決まっていないまま買い物に出かけるというのは、貯蓄をしたい人は絶対にやめたい習慣です。目的もなくお店をフラフラと見て回ると、「これいいかも」「使うかも」とさほど欲しいわけではないものを購入してしまいがち。

買い物に行くのは、目的があるときだけに限定しましょう。事前に自分の持ち物を見直し、「どんなものが欲しいのか」「デザインや色の理想」「使い道」までしっかり考えておけると無駄遣いを防げます。貯金上手な人の中には、「まずは下見に行き、一旦帰って検討してから最終的に決める」という慎重派も少なくありません。

3)「毎月の支出の把握」を怠ること

「毎月の支出を正確に把握していない」という人は意外と少なくないですが、支出を把握していなければ、無駄遣いを防ぐことはなかなか難しいです。貯金を増やしたい人は、家計簿や支出管理アプリを活用するなどして、自分の支出を記録することを始めてみるといいでしょう。

とはいえ、記録するだけでは支出を抑えることは難しいもの。記録したものは、1週間、1カ月などの区切りで見直しを。定期的に支出を見直し、自分のお金の使い方について考える習慣をつけるのがおすすめです。

4)お金や細かいことが苦手、と言ってしまうこと

「お金に細かいのは嫌」「銀行や投資のことは、難しいからよくわからない」「自分はそもそも貯金なんてできないから」と言い切る人もいます。

「お金に細かくない、わからない」と言うのは、大らかなイメージもあり、周囲への印象も悪くないかもしれません。しかしその状態を続けていると、いつまでたっても貯蓄は増えないまま。貯金の必要性を感じているならば、「わからないものは調べる」という習慣をつけ、自分に合った方法を諦めず模索していくのがおすすめです。

まずは手始めに「1カ月の目標貯金額を決める」「支出を把握する」など、できることから始めていきましょう。

まとめ

どんなに年収があっても、本人が貯める意識を持っていなければ貯蓄は増えません。貯蓄が少ないと自覚しつつも「それなりに年収があるから」と先々の備えを全くしていない人や、「年収を増やせば、なんとかなるでしょ」と浪費癖がやめられない人は要注意。

まずは上記4つの習慣をやめてみることから、始めてみてはいかがでしょうか。

LIMO編集部