女の子とお男の子の間で起きた、トラブルの一例。いつもと変わらず自宅でも楽しく遊んでいた娘さんの顔を見たママが、なんとなく違和感を覚えたそう。「なんか顔が違う気がするな…」と思ってじっくり娘さんの顔を覗き込んだところ、なんとまつげがばっさりカットされていたそうです。驚いたママが、「まつげどうしたの!?」と聞くと、突然泣き出した娘さん。なぜこんなことになっているのかわからなかったため、誘導尋問にならないようママは娘さんと2人きりになって、じっくり話しを聞くことにしたそうです。

ママの本心は、「なんでまつげが切れているのか?」「自分でやったのか?」「だれかにやられたのか?」「幼稚園でなら先生は見てなかったのか?」など聞きたいことが山のよう。しかし、ママからたくさん質問を投げかけてしまうと子どもが素直に話せなくなると思い、じっと我慢して聞き続けたそうです。

娘さんの話を聞いた結果、どうやら幼稚園でお友だちに切られた可能性が高いと判断したママ。「他に心の中がモヤモヤしていることない?」と聞くと、最後に出てきたのが「○○くんがいつも嫌なことばかりしてくる」という言葉だったのです。

特に落ち込んだり、グチを言ってくることがなかったりしたため、我が子の変化に気づけなかったというママ。園でも娘のまつげを切ったであろう男の子と仲良く遊んでいる娘を見て、どんな心境なんだろうとわからなくなってしまったそうです。しかし、このときに娘を責めずじっくり話しを聞いたことで、娘さんの細かい心の変化が読み取れたそう。その後も楽しく幼稚園に通い、例の男の子とも仲良く遊んでいる姿をよく見かけることから、娘さんにあれこれ指示せずSOSを求めて来るまでジッと見守ることにしたそうです。

■子どもの力が最大限に発揮できるようフォロー

子どもとお友だちがケンカをしたり、お友だちから嫌なことをされたと聞いたりするときは、親なら誰でも我が子を守らなければと思うもの。しかし親が力を貸しすぎると、子ども自身が持つトラブル回避力を養うためのチャンスを逃してしまうこととなります。

手を出したくなったときはグッと我慢して、子どもが本来持っている力を最大限に発揮できるようフォローしてあげたいものですね。

川西 まあさ