大企業といえば「高収入で安定」というイメージを持つ人が多いと思います。いわば憧れの就職先とも言えますが、実際に入社してみると、自分の思うように働けず失望してしまうことも…。せっかく大企業に入ってもやる気を失ってしまうストレスはどこからくるのでしょうか。

同期が多く出世するのが難しい

大企業は多くの人材を確保しなければいけないので、何百人単位で採用することが一般的です。特に人気企業の場合は、海外留学経験者、体育会系部活のリーダー、MBAや難関資格保有者などの精鋭達が集まるので、その中で実績を残し目立っていくのは簡単なことではありません。

同期に負けないためには、仕事のスキルアップ、資格の勉強、社内のコミュニケーションなど、様々な面で頑張り続けなくてはいけませんし、それができないと出世は望めません。また、昇進できずに後輩にも抜かれ始めると会社を去らなければいけない空気が漂い始め、特に外資系では会社に居にくくなることもあるといいます。

社内のルールや部署毎の役割が細かくて、自由に動けない

大企業では、誰がやっても仕事が均質化するように規則・マニュアルが細かく決められているケースがあります。これは間違った手続きを防げる反面、規則を理解するのに時間がかかったり、マニュアルにないことは作成部署に問い合わせたりと面倒なこともあります。

一方、歴史のある企業では特に、昔から綿々と引き継がれてきたその会社独特の習慣や不文律があることも。そうした環境では、”暗黙の了解”に従わなければいけないという息苦しさもあるでしょう。

また、各部署毎の役割も明確に決まっており、もし自分の仕事領域以外のことを顧客に頼まれたら、該当する部署と連携しなくてはいけません。そのため、バイタリティがあり「どんどん仕事を進めたい」と思う人にとっては、スピード感のある対応ができずにもどかしく感じてしまうでしょう。

プライベートの事情にかかわらず転勤の可能性がある