2. 新NISAと銀行預金の利益に差が生じる要因

新NISAで運用した場合、銀行預金より多くの利益が得られる可能性がありますが、主な理由として、新NISAのメリットである「複利効果」と「運用益の非課税」が考えられます。

2.1 複利効果により利益を再投資できる

新NISAは、運用で得られた利益を再投資することで、「元本+利益」に対して利益が生じる仕組みとなっており、雪だるま式に資産を増やせる可能性があります。

一方、銀行預金で元金継続を選択した場合、元金に対してのみ利益が付くため、複利効果が得られず効率的に資産を増やすことが難しいといえます。

元利金継続であれば複利効果を期待できますが、低金利での預け入れの場合は、大きな利益は得づらいでしょう。

2.2 運用益が非課税になる

銀行預金や一般的な投資商品から得られた利益には、所得税(復興特別所得税を含む)と住民税として合計20.315%の税金がかかります。

利益がそのまま手元に残るわけではありません。

一方、新NISA口座内で投資した金融商品から得られた利益には税金がかからないため、運用益をそのまま手元に残せます。

例えば、10万円の運用益(利子)が付いた場合、銀行預金では手元に残る金額は約8万円ですが、新NISAであれば10万円を得ることが可能ということです。

こういった新NISAの特徴により、銀行預金よりも利益を得やすい状況になっているといえます。

ただし、金利の下降局面にあってはこの限りではないため、利益が得やすい仕組みである一方、損失リスクも大きくなることに注意が必要です。

3. まとめ

毎月5万円を10年間、新NISAで資産運用した場合と定期預金や積立定期預金として預け入れた場合とでは、10年後に得られる利益に大きな差が生じる可能性があることがわかりました。

新NISAには、複利効果や運用益が非課税という特徴があり、資産を効率的に増やせる仕組みがあるためと考えられます。

ただし、金利によってシミュレーション結果は大きく異なるため、それぞれの金融商品の特徴を理解するとともに、適用金利についても十分に確認のうえ、自分に適した方法を選びましょう。

参考資料

木内 菜穂子