さらに、教育費以外にかかる費用も用意しなければなりません。旧AIU保険(現AIG保険)が発表した「現代子育て経済考」2005年度版では、出産から大学を卒業予定までの22年間の養育費を以下のように伝えています。

出産・育児費用:約91万円
22年間の食費:約671万円
22年間の衣料費:約141万円
22年間の保健医療・理美容費:約193万円
22年間のおこづかい額:約451万円
子どもの私的所有物代:約93万円

すべて合わせると、22年間に必要な金額は約1640万円ということになります。先ほどの教育費と合算すると約2640万円となり、2000万円をおおきく上回る数字となりました。

現在の習いごとや塾の事情

「子どもに習いごとをさせたい」と考えている家庭も多いはず。では、実際にどのくらいの家庭が習いごとや塾を利用しているのでしょうか。アクサダイレクト生命保険株式会社が2018年2月に行なった「第5回子どものおけいこ事に関する調査」をみてみましょう。

この調査では、0~9歳の子どもを持つ母親の54%が「子どもにおけいこ事をさせている」と回答しています。また、「おけいこ事をさせている目的」に対する1番多かった回答は「好きなこと・得意なことを増やすため」(59.4%)でした。

しかし、58.7%の人が「おけいこ事をさせる上での悩み」として「費用がかさむ」と答えています。習い事をさせたい気持ちはあるものの、金銭的な問題に直面している家庭の多さがうかがえますね。

まとめ

今回算出したのは、幼稚園から高校まですべて公立で、かつ国立大学を出たケースの計算です。私立に通わせたい場合は、さらに多くの費用が必要になるでしょう。これからかさんでいく出費を見通して、今のうちからコツコツと貯金をしておくことがおすすめですよ。

LIMO編集部