春の息吹が本格的に感じられ、庭先の植物たちがいきいきと輝き始める4月。心地よい気候に誘われて、土に触れたり新しい苗を探したりと、ガーデニングへの意欲も高まる季節ですね。

美しい花々を楽しみたいけれど、毎年植え替えなどの細やかな手入れをするのは少し負担に感じる方もいらっしゃるかもしれません。そんなときにおすすめなのが、一度植えれば毎年決まった時期に開花を知らせてくれる球根植物です。

なかでも、花後に球根を掘り起こす必要がなく、環境さえ合えば「植えっぱなし」に近い感覚で育てられる品種を選べば、忙しい日常の中でも手軽にガーデンを彩ることができます。

今回は、春の庭をぐっと洗練された印象に引き上げてくれる、ハイセンスで比較的育てやすい球根植物を3つピックアップして、参考価格の目安とともにご紹介します。

1. この記事で紹介する「センスのいい植えっぱなし球根植物」

  • ムスカリ:青い絨毯のような景観を作る、丈夫で愛らしい春の定番
  • ヒアシンソイデス:楚々としたベル型の花を咲かせるイングリッシュガーデンの定番
  • 原種チューリップ:ナチュラルな佇まいで、一般的な品種とは異なる素朴な美しさ

2. 今が咲きどき【植えっぱなしOK】毎年春にかわいい花を咲かせる球根植物3選

春の暖かな日差しのなかで、庭やベランダに奥行きと表情をもたらしてくれる球根植物たち。

ここからは、初心者の方でも育てやすく、ひと株あるだけで春ガーデンの雰囲気が垢抜ける3つの球根植物を順番に見ていきましょう。

2.1 ブドウの房のような小花がかわいい「ムスカリ」

ムスカリ1/6

ムスカリ

Iva Vagnerova/shutterstock.com

ブドウの房のような小花を密に咲かせるムスカリ。非常に丈夫な性質で、水はけの良い環境が合えば数年間は「植えっぱなし」に近い感覚で、毎年自然に分球して増えていきます。

チューリップなど他の春の花を引き立てる名脇役としても優秀で、小道に沿って植えたり、他の植物の足元に群生させたりすると、ナチュラルでおしゃれな空間を演出できます。

ちなみに、秋早くに植えると葉っぱが長く伸びてだらしない姿になりやすいため、少し寒さを感じる11月頃に植え付けてあげるのが、春に草姿を美しくまとめるコツです。

※参考価格:300~600円前後(球根10球程度・または3号ポット苗)

2.2 楚々としたベル型の花を咲かせる「ヒアシンソイデス」

ヒアシンソイデス2/6

ヒアシンソイデスの花。色は薄い紫がかった青

DigitalPearls/shutterstock.com

イングリッシュガーデンの定番としても知られ、楚々とした美しいベル型の花を咲かせるヒアシンソイデス。以前はシラー属に分類されており、「シラー・カンパニュラータ」や「スパニッシュ・ブルーベル」の名前で流通することもあります。

透明感のあるブルーやホワイト、ピンクといった柔らかな花色が、春の庭に爽やかな風を運んでくれます。植えっぱなしのままでも自然に分球して群生していくため、年を追うごとにボリュームのある美しい風景を楽しめるでしょう。

※参考価格:500〜1500円前後(球根・3号ポット苗)

2.3 ナチュラルで素朴なたたずまいが魅力の「原種チューリップ」

原種チューリップ3/6

原種チューリップの花が群生している。花弁は薄いピンク、中央部は黄色。

Peter Turner Photography/shutterstock.com

春の象徴であるチューリップの中でも、華やかに品種改良されたものとは一味違う、野趣に富んだ素朴な佇まいが魅力の原種チューリップ。草丈が低めに育つものが多く、足元を可憐に彩ってくれます。

小ぶりながらも生命力に溢れ、水はけの良い環境が合えば、数年間は植えっぱなしでも毎年花を咲かせてくれる強健さを持っています。

花が終わった後も、葉が自然に黄色く枯れるまでは切らずに残し、球根にたっぷりと栄養を蓄えさせてあげてくださいね。他の小花やグランドカバープランツと自然に溶け込むため、作り込みすぎないナチュラルでこなれたお庭づくりにぴったりです。

※参考価格:500~2000円前後(3号ポット苗)

3. まとめにかえて

今回は、春の庭に洗練された雰囲気をもたらしてくれる、毎年開花するおしゃれな球根植物をご紹介しました。

球根植物は開花期が終わると徐々に葉が枯れて休眠期に入ります。地上部がなくなってスペースが空いたときは、土の中の球根を傷つけないよう気をつけながら、その季節ごとの草花を浅く植え足してリレーしていくのも素敵ですね。

一年草のように毎シーズンの植え替えの手間を省きながら、ゆったりとした気持ちで植物本来の力を活かして長くガーデニングを楽しめるのが、植えっぱなし球根の醍醐味です。

ご自宅の環境に合ったお気に入りの品種を見つけて、毎年の春の訪れを心待ちにする豊かな時間を過ごしてみてはいかがでしょうか。(※球根が休眠する夏場は、土の中の蒸れや過湿には少し気をつけてあげてくださいね)

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LIMOガーデニング部