子どもが小学校に入ると、自宅にお友達が遊びに来ることがあります。幼稚園、保育園のころは相手の親と一緒に来ていたものが、子どもだけで来るようになると気になり出すもの、それが子どもたちのマナーです。気になる行動があった時、よその子に注意はできますか?ママたちが気になる子どものマナー問題と対処法について考えていきましょう。
■自分の家にばかり遊びに来てしまう
ママたちが「これはちょっと…」と思った実際の出来事を見ていきましょう。まずは小学4年生の男の子を持つAママさんが経験したエピソードです。
「息子が4年生になり、学童に行っていた子どもたちが退所して放課後遊びに来るようになりました。遊べる友達が増えたのはいいことなのですが、学童に行っていた子どもたちはママが働いているから家にお友達を呼べません。それで専業の私がいるうちに毎回来ることになって…。
たまにならいいけれど、頻繁に遊びに来られると負担です。おやつを要求する子もいて、なんでうちがよその子のおやつを用意しなくちゃいけないの!と思います。モヤモヤしていたけれど、『天気がいい日は公園で遊んで!』と言うことで回数を減らしました。」
自宅に友達が遊びに来ることは楽しいことだけど、毎日となると騒がしいし、家事もできないしで負担になります。はっきりと子どもに言うことで回数を減らし、上手に負担を減らしたのだそう。
■冷蔵庫を勝手に開ける
次は小学5年生と2年生の姉妹を持つBママさんのエピソードです。
「娘の友達にはきちんとした子もいるのですが、よそのおうちと自宅の違いが分かっていない子もいます。おじゃまします、が言えない子や、おやつを出してもお礼が言えない子は、ママに教えてもらっていないのかな?と思いながらも注意したりはしません。家庭ごとに考え方は違うし、トラブルになっても困りますし…。
さすがに注意したのは勝手に冷蔵庫を開けてしまう子。『のど乾いた~、お茶ちょーだい』と言いながら、冷蔵庫を開けてお茶を出していたんです。さすがにこれはちょっと、と思い『冷蔵庫は開けないでね、お茶が欲しい時はおばちゃんに言ってね』と注意しました。」
冷蔵庫は家の中でもプライベートな部分ですから、開けて欲しくない!と思うママも多いのではないでしょうか。自宅でなら許される行為でも、よそのお宅ではしてはいけないということがまだわかっていない場合もあります。Bママさんのように、きちんと注意することで子どもも「してはいけないこと」と学ぶことができるのではないでしょうか。
ただBママさんも言うように、すべてを注意するというのも難しいことです。家庭ごとにしつけやマナーについての考え方は違いますから、あまり細かく注意してしまうと、相手のママとトラブルになってしまうこともあります。これは困る!という点はきちんと注意し、ある程度流せることは家庭ごとの考え方に任せるというのが上手なやり方なのかもしれません。