給食の完食指導に賛否両論!「会食恐怖症」を実体験から考える

皆さんは、会食恐怖症という言葉を聞いたことがありますか?会食恐怖症とは、人前での食事に強い恐怖と不安を感じ、食が進まず吐き気などの体調不良を引き起こす精神疾患です。

実際に会食恐怖症と10年以上付き合っている筆者がどのような毎日を送っていたのか、また、会食恐怖症を和らげるために考えていたことを伝えていきます。

人と一緒だと食事が進まない会食恐怖症に悩んだ毎日

「たくさん食べなさい」と言われるプレッシャー

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2018年、静岡県で当時小学6年生の児童が担任教師に牛乳を飲むことを強要されPTSD(心的外傷後ストレス障害)になったとして、慰謝料を求める訴えを起こしたことが話題となりました。『給食ハラスメント』として、過度な完食指導が問題として取り上げられる機会が増えてきました。これに伴い、「会食恐怖症」という病名も少しずつ認知されてきています。

筆者は幼いころから食が細く、あまり量を食べられない子どもでした。ご飯は子ども用のお茶碗半分食べれば充分。お味噌汁も器の3分の2も入っていれば多くて残してしまうという調子でした。

子どもはたくさん食べた方が良いと両親や祖父母も心配し、食事の席になると「沢山食べなさい」と食事を勧めてきました。しかし、小食で神経質な私にとってはそれはプレッシャーでしかありませんでした。

さらに学校でも、給食を残すと「もう食べないの?」「こんなに残して…体調でも悪いの?」とクラスメートや先生からの言葉が…私にとって少ししか食べられないということはコンプレックスになり、さらに周りからの気遣いの言葉すら「監視されている」というプレッシャーになっていったのです。

1人で食べる時は大丈夫なのに会食で食べられる量は普段の3分の1程度

会食恐怖症といっても、人前だと全く食べられなかったり、いつもより食が進まない程度など様々な症状があるようです。筆者の場合は「1人なら外食しても普通に食べられるが、誰かと一緒だと1食分のうち3分の1程度しか食べられない」といった症状でした。食事をしていても、喉が詰まったようになり、上手く飲み込めないのです。

高校生にもなり、そのころには家族は「あんたは小食だからね」と私が量を食べられないことを認めてはくれていましたが、自分では「1人なら食べられるのに、これはおかしい」と自分の身体に起こっている異常を感じていました。

食事を全く楽しめない、当たり前のことができない苦しみ

親しい人と一緒に食事をする予定が入った時、皆さんならどんな気持ちになるでしょうか。

「どんなものを食べよう」「久しぶりに一緒に食事ができるなんて楽しみだなあ」そんな風に予定の日がやってくるまでわくわくして、待ち遠しいのではないでしょうか。

しかし、筆者にとって人との食事の予定は憂鬱でしかなく、近づくにつれ不安でいっぱいになる出来事でした。友人と会うのは楽しみなのに食事だけが憂鬱で、その不安で頭がいっぱいになってしまうのです。

楽しく食べたいのに食べられない。普通の人が普通に楽しめることができないという悔しさ。そんな気持ちでいっぱいの毎日を、20代半ばまでずっと続けていました。

楽しく食べたい!会食恐怖症を和らげるために行ったこと

参考記事

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接客業、オフィスワークなど様々な職業を経て、2019年よりライター業を開始。
「敬遠されるものを分かりやすく」をテーマに日々執筆を続けている。
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