川崎通り魔事件は日本中に大きな衝撃を与えました。犯人の身勝手な行動により二人の命が犠牲になり18名もの重軽傷者をだす悲劇となりました。そのような事件を繰り返さないために何をすればいいのか?最大の課題です。

今回は、川崎通り魔事件の悲劇を繰り返さないために、まずやるべき「地域の見守り活動」について詳しくご紹介します。

地域見守り活動を強化すれば川崎通り魔事件の悲劇は抑えられる

こどもたちの安全を守るためには、地域全体で「見守る目」が大きく犯罪抑止力に効果を発揮します。まずは地域の見守り活動について詳しく見ていきましょう。

地域の見守り活動とは?

地域の見守り活動とは、その地域の人々が自主的に行うボランティア活動のことを言います。見守り活動の目的は「地域のこどもたちを事件や事故から守ること」です。その方法は色々とありますが、のちの章で詳しくご紹介します。

見守り活動が犯罪者の犯行抑止力を抑えられる理由

見守り活動によって犯罪抑止力に高い効果を発揮することがわかっていて警察庁でも推奨をしています。その理由は「地域住民の監視の目」があるからです。数多くの「監視の目」があることで、不審者や不審車両をいち早く発見をすることができ、発見をすると同時に速やかに警察や関係者へ通報をすることで犯罪の事前回避が期待できるのです。

また、こどもたちの登下校時に「気をつけてね」とか「お帰りなさい」などと声をかけるだけで、交通事故や犯罪が減少したという事例も多くあります。

地域見守り活動の大切な3つの活動とは?

事故防止や犯罪抑止力に有効な地域見守り活動は、主に3つの方法があります。

1. 見守りパトロール

見守りパトロールとは、地域のこどもたちの安全を願う近隣の人たちが各々の生活スタイルに合わせて自主的に行う活動を「見守りパトロール」といいます。

例えば、
・登下校時に横断歩道に立って旗を振る
・登下校時に沿道の掃除をする
・登下校時にペットの散歩や花壇の水やりをする
など

地域の人たちがそれぞれの生活に合わせて見守ります。

2. 安全パトロール

安全パトロールとは、地域の自治体を中心に結成したボランティア活動団体をいいます。安全パトロールの目的は「地域のこどもたちに限らず地域住民全員の安全を確保すること」です。

主な活動は
・不審者や不審車両の発見、警察への通報
・火の用心
・交通整理
・こどもたちへの声かけ
など

防犯タスキや蛍光ベスト・帽子、防犯腕章などを揃えて本格的なパトロールを行うことが安全パトロールの特徴です。このようにパトロール隊全員で装備品を揃えることで目立ち、不審者の目につきやすくなり防犯効果が期待できるのです。

3. 青色防犯パトロール

青色防犯パトロールとは、警察のパトカーに似ている「青色回転灯」を装備した自動車で行う車両パトロールのことをいいます。通称「青パト」と呼ばれています。

主な活動は
・昼間、夜間に関係なくパトロールを実施
・徒歩のパトロールでは難しい広範囲でのパトロール
・スピーカーを使った戸締りや火の用心等の呼びかけ
・不審者や不審車両の発見、警察への通報
など

車を使用し青色回転灯を点灯させてパトロールを行うので、夜間でも目立つので犯罪抑止力に大きな効果を発揮します。最近、青色防犯パトロールが増えている背景には、この活動によって犯罪を未然に防ぐことができた自治体が成功事例をネット等で公開しているからなのです。

地域見守り隊を発足する手順