日頃からバリバリ仕事をこなし、管理職を務めている女性たちが「上司」や「マネージャー」としての顔ではなく、「妻」の顔になるとき、夫にどう接しているのでしょうか。実は、彼女たちは夫の仕事のモチベーションを上手にコントロールし、その活躍をサポートする役割も担っていました。今回は、そんな女性4人に夫のモチベーションを上げる方法について聞いてみました。

愚痴の聞き方は使い分けが必要

夫が愚痴を言ってきたとき、あなたはどう聞いていますか。夫の仕事が激務だというAさんは、「基本的に部下や同僚の相談に乗ってあげるのと同じような気持ちで夫の話を聞くことにしている」と語ります。「そうだよね、大変だよね」と相槌を打って聞いてあげるのももちろん大事なことですが、夫の話し方や愚痴の内容によってはちょっと聞き方を変えてあげるのがポイントなのだそう。

たとえば、自分が夢中になって一方的にまくしたてるようなときには、ただ相槌を打って聞いてあげるのがちょうどいいと言います。まくしたてるように話しているときには、話の流れを変にストップさせてしまうより一息つくまでしっかり聞いてあげたほうが相手もすっきりするからです。

一方で、まくしたてるほどの勢いはなく、ぽつぽつと話してくるようなときは上手に質問しながら聞いてあげることで夫の心の中が整理されていくと言います。心の中が整理されれば次はこうしたらいい、ああしたらいい、というのが見えてきますし、頑張ることができるようにもなるでしょう。

お小遣いを減らして解決する問題はない

同じ職場で働いていた男性と結婚したBさん。妻のBさんが、夫となった男性より7つ年上で上司の立場でした。結婚後、会社内の組織変更などもあり違う部署になった2人。ただ夫の部署の売上が悪く、会社全体の収益を大幅に引き下げてしまったことがありました。そのせいもあって、夫のボーナスは激減。Bさんはそれでも、お小遣いを減らさなかったと言います。

「本人が一番よくわかっていることなので、会社でボーナスを減らされているのに家でもお小遣いを減らすと精神的にかわいそうだと思って減らさなかった」と話すBさん。確かに、ボーナスを含め、お給料が減るということはいくらダブルインカムだとしても相当落ち込むもの。そのうえ、お小遣いまで減らされてしまったら余計にダメージを負ってしまいます。

そうなると仕事に対するモチベーションも下がってしまうかもしれませんし、お小遣い制自体に不満を抱いてしまう可能性もありますよね。「結局、お小遣いを減らして解決する問題はないし、その分自分が頑張ればいいと思っている。部署の売上がよくないのは一人の責任だけではないから、お小遣いを減らされるのは相手も納得いかないと思う」と言っていました。

確かに、本人だけの責任で部署全体、もしくは会社全体の売上が減るというのはあまりありませんよね。また、サボっていたというわけでもなく、何か悪いことをした、というわけでもないのであればなおさらです。”お小遣いを減らして解決する問題はない”というのも納得ですよね。

「褒めて伸ばす」は誰でもうれしい