ここ数年、つみたて投資に注目が集まっています。「iDeCo(イデコ)」や「NISA」などの優遇税制も浸透してきましたが、実際にはどのくらいお得になるものなのでしょう。

2018年の損益は?

2014年にスタートした少額投資非課税制度「NISA」に加えて、18年1月からは毎月積立型の「つみたてNISA」も追加されました。しかし18年の株式市場は世界的な下落基調。積立投資は、どのような結果だったのでしょうか。

日経平均株価などに連動したインデックスファンドの場合を仮定してみましょう。18年1月末の株価指数は1837ポイントでしたが、同年12月25日には1416ポイントまで下落しています。株価は18年後半にかけて下がっていく相場となりました。

毎月1万円を投資した場合、1年間で12万円を投資したことになります。1年間の投資分としては目減りしましたが、つみたて投資のメリットは株式の購入数量に現れるのです。

同じ金額であっても、株価が上がると購入できる数量が減り、下落すると購入数量が増えることになります。つまり株価の下落とともに、購入数量は増えていったことになります。株価が下落する局面でも一定の金額分を購入できるというメリットがあるのです。

「NISA」の限度額