新年度を目前に控え、将来のお金について見直したいと感じる方もいるかもしれません。2026年3月下旬、次回の年金支給日が近づく中で、「平均はいくら?」「遅らせた方が得なの?」といった疑問を持つ人も多いでしょう。
年金制度は知っているようで意外と複雑です。今回は、厚生労働省の調査をもとに、厚生年金の受給額と繰上げ・繰下げの仕組みをわかりやすく解説します。
1. 厚生年金、平均受給額15万円台「月20万円以上」の受給者は何パーセントいる?
厚生労働省年金局の「令和6年度 厚生年金保険・国民年金事業の概況」によれば、厚生年金(国民年金分を含む)の平均受給額は月額15万289円です。
しかし、男女で比較するとその差は大きく、受給額の分布にも偏りが見られます。
1.1 男女別の平均受給額
〈全体〉平均年金月額:15万289円
〈男性〉平均年金月額:16万9967円
〈女性〉平均年金月額:11万1413円
※国民年金の金額を含む
1.2 割合(全体:1608万5696人)
- 10万円未満の割合:19.0%
- 10万円以上の割合:81.0%
- 15万円以上の割合:49.8%
- 20万円以上の割合:18.8%
- 30万円以上の割合:0.12%
受給額の分布を見ると、約半数の人が月15万円以上を受け取っていますが、月20万円の大台に乗る人は全体の2割弱に過ぎません。老後資金を年金だけに頼るのではなく、iDeCo(個人型確定拠出年金)での積み立てや、長く働くためのキャリア形成といった「自助努力」による備えが不可欠と言えるでしょう。
