5. まとめにかえて

今回は、厚生年金の受給実態と繰上げ・繰下げ受給の仕組みについて解説しました。厚生年金の平均受給額は約15万円で、月20万円以上を受け取れる人は全体の2割弱にとどまります。繰上げ受給は早く受け取れる一方で年金額が一生減額され、繰下げ受給は増額されるものの待機期間の生活費や税負担などの注意点があります。また近年は、受給開始を遅らせて年金額を増やす繰下げ受給の利用が徐々に増えています。

老後の生活設計を考える際には、自身の健康状態や資産状況を踏まえて受給時期を検討してみましょう。年金だけに頼らず、iDeCoなどの資産形成や働き方の見直しも含めた準備を進めることが、安心できる老後につながります。

参考資料

長井 祐人