最後に、世帯年収500万円の夫婦が実際に行なった貯蓄方法をご紹介しましょう。この夫婦は、老後資金を貯めるために2つの現状を見直しました。

家計を見直す

家計のなかでも、固定費は節約効果の大きい項目です。夫婦ともにスマホには最低限の機能しか求めていなかったため、大手キャリアから格安スマホに変更しました。

そのほか、妻が利用していたヨガスタジオを退会し、無料アプリを使って自宅でヨガに取り組むことに。夫の飲み会には回数制限を設け、飲み会代に加えて帰りのタクシー代を節約できました。

仕事を見直す

夫は転職して月収を1~1.5万円ほどアップさせ、以前より2時間ほど早く帰れるようになりました。妻はいつ妊娠しても支障がないよう、短期の派遣の仕事をスタート。夫婦で転職や新たな職を見つけることで、世帯収入を増やせました。

まとめ

たくさんのお金を備えておくためにも、老後資金の準備は早いうちから始めておくと安心です。老後までの時間がある30歳だからこそ、今後の見通しを立てて計画的に貯金に取り組んでいきましょう。さらに夫婦で今の状況を見直すと、より節約ポイントを見つけやすくなります。お互いのできる範囲内で、無理のない節約を実践してみてくださいね。


【ご参考】貯蓄とは
総務省の「家計調査報告」[貯蓄・負債編]によると、貯蓄とは、ゆうちょ銀行、郵便貯金・簡易生命保険管理機構(旧郵政公社)、銀行及びその他の金融機関(普通銀行等)への預貯金、生命保険及び積立型損害保険の掛金(加入してからの掛金の払込総額)並びに株式、債券、投資信託、金銭信託などの有価証券(株式及び投資信託については調査時点の時価、債券及び貸付信託・金銭信託については額面)といった金融機関への貯蓄と、社内預金、勤め先の共済組合などの金融機関外への貯蓄の合計をいいます。

LIMO編集部