6. まとめにかえて:モデルケースの数字に惑わされず、自分自身の「見込み額」の把握を

今回は、2026年度の最新年金額改定に基づくモデル世帯の受給額と、高齢者世帯の所得実態について見てきました。

標準的な夫婦世帯で1回の支給日に「47万4558円」という金額が振り込まれる数字はインパクトがありますが、これはあくまで「平均的な収入で40年間会社勤めをした夫と専業主婦の妻」という特定の条件を満たした場合の例です。

実際には、ここから介護保険料や住民税などが天引きされるため、額面通りの金額がすべて生活費に回せるわけではないという点に注意が必要です。

また、国民生活基礎調査が示す「受給世帯の43.4%が公的年金のみで生活している」という現実は、多くの世帯にとって年金が唯一のライフラインであることを物語っています。

2カ月に一度のまとまった支給は心強いものですが、ひと月あたりの家計に換算し、計画的にやりくりする力がこれまで以上に求められるでしょう。

まずは「ねんきん定期便」などを活用し、自身の世帯の正確な受給額を把握することから始めてみてください。

国の制度の仕組みを正しく理解し、平均やモデルケースの数字に惑わされず、自分たちのライフスタイルに合った現実的な家計管理を実践していきましょう。

参考資料

マネー編集部年金班