3. 初心者はまず「国内ETF」から始める

2つ目のポイントは「商品選び」です。日本で取引できるETFには、日本の法律に基づいて組成される「国内ETF」と、海外の法律に基づいて組成される「海外ETF(米国ETFを含む)」があります。

国内(東京証券取引所)に上場しているETFは、すべて円建てで売買されます。これに対し、海外ETFは、大部分が海外の取引所に上場していて、外貨建てで売買を行います。米ドルなどの外貨を準備する必要があるため、篠田さんは、「初心者の方は、円建ての『国内ETF』から始めること」を推奨しています。

国内ETFの中でも、「日経平均株価」や「TOPIX」に連動するものから始めるのがわかりやすい選択といえるでしょう。

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国内ETFと海外ETF

出所:金融経済Youtubeチャンネル「ミライド

4. 最低限の「用語」と「リスク」を知る

3つ目のポイントは、株式投資特有の「用語」と、そこから読み取れる「リスク」を正しく理解することです。ここは、これまで投資信託しか購入したことのない人が、最もつまずきやすいポイントでもあります。

4.1 ETFの価格は「基準価額」より「現在値」

投資信託の価格は「基準価額」の1つだけですが、ETFには「基準価額(理論上の価格)」と「現在値(市場で売買されている価格)」という2つの価格があります。

ETFの売買では、市場で刻一刻と変動する「現在値」を見て売買のタイミングを判断することになります。

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基準価額と現在値

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4.2 流動性を表す4つの用語

スムーズな売買のためには、その銘柄がどれだけ活発に売買されているか(流動性)を見極める必要があります。篠田さんは、以下の4つの用語を確認することが大切だと解説します。

・売買代金: 実際に動いたお金の量。市場にどれだけ資金が入っているかを示す指標。一般的に、流動性を見る際はこちらを重視する。

・売買高(出来高): 取引が成立した数量。市場の賑わい度合いがわかる。

・板(気配値):「いくらで売りたいか、買いたいか」という注文状況が並んだもの。板が薄いと、大口注文で価格が大きく動く可能性がある

・窓(チャートの空白):価格に空白が生じている状態。その価格帯で売買がほとんど成立していないことを意味し、流動性が低いサインとなることがある。

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流動性を表す4つの用語

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4.3  「板が薄い」「窓が開く」銘柄に潜むリスク

では、なぜこれらを見る必要があるのでしょうか。それは、流動性が低いETFには、売買時に目に見えにくい「隠れコスト」が発生するリスクがあるためです。

例えば、注文数が少ない「板が薄い」状態や、チャート上で所々空白になっている「窓が開いている」状態は、市場参加者が少なく、取引が成立しにくい、または成立していないことを意味します。

 

取引が成立しにくい「板が薄い」「窓が開く」状態とは:詳しくは金融経済YouTube「ミライド」へ6/9

取引が成立しにくい「板が薄い」「窓が開く」状態とは

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このように流動性が低い状態では、自分が「この値段で買いたい」と指値(さしね)注文を出しても、相手が見つからず、なかなか取引が成立しません。

また、値段を指定しない成行(なりゆき)注文を出した場合には、自分の意図とは異なる水準まで価格が動き「想定より不利な価格で約定してしまう」といった隠れコストが発生する場合があります。

指値注文と成行注文:詳しくは金融経済YouTube「ミライド」へ7/9

指値注文と成行注文

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一般的に、「TOPIX」や「日経平均連動型」のようなメジャーなETFなら、取引量が多いため、「板が厚く(注文がたくさんある)」、スムーズに売買ができます。