どんなに愛し合って結婚したとしても、夫婦げんかってありますよね。すぐに仲直りできるものならいいのですが、心にわだかまりが残るようなケースもあると思います。今回は、3人の女性に話を聞いて夫婦げんかの原因を探ってみました。
子どもの教育費や習い事が火種に
IT企業で営業として働くAさん夫妻は、よく子どもの教育費や習い事の費用で揉めるそう。Aさんの夫は電機メーカーの営業。しかし、中小企業で営業成績によるインセンティブもなく、給料はあまり高くないと言います。子どもは2人。小学校5年生の長男と1年生の長女がいます。長男に関しては本人の希望で私立の中学校へ進学するための塾に通っており、その月謝や夏期講習などの臨時出費で揉めるのだと言います。
Aさん本人は、子どもが勉強したいと言うのならできるだけ希望をかなえてあげたいという考え。一方の夫は、「私立の中学へ行かなくても東大に行く人もいる」と言ってあまり息子の希望を聞き入れないのだとか。「中学や高校がどこであっても、本当にやる気があればいい大学に入れる。日本社会はどの大学かで決まる」というのが夫の主張で、わざわざ塾へ行かせなくてもいいとのこと。
その言い分も理解できますが、Aさんはできるだけ子どもの希望をかなえてあげたいと必死なのだと言います。加えて、長女にもバレエやピアノを習わせたいというAさん。「自分もすごく稼いでいるわけではないのでキツイと思うときもあるけど、夫のように子どもの希望を無下にしたくない」と話してくれました。
共働きであっても、子どもが2人いると大変ですし経済的に余裕がないと感じる家庭は少なくないと思います。この場合、子どもの希望をどこまで聞くのか、子どもにどういうモチベーションを求めるのかという決め事が必要ですね。「やりたい」と自分で言った割にはあまりやる気がなさそう、というのは子どもにはよくあることです。
しかし、そんな状態でダラダラ続けるのも無駄。子どもがやりたいと言ったからというだけでやらせておくというのではなく、どうせやるのであればきちんとやること、100%やりきることを子どもに求めてもいいのではないでしょうか。
お小遣いの使い方でけんかに
Bさん夫婦も共働きで、お互いにお小遣い制にしていたと言います。それぞれの給料の全額を一つの口座に入れて、そこから生活費、子どもの教育費、自分たちのお小遣いを出し、基本的な管理は夫がしていました。あるとき、Bさんはふと自分のお小遣いで子どもの服や夫の靴下、ワイシャツなどの出費をしていることに気が付きました。自分のためのお小遣いなのに、子どもや夫のために使ってしまっていたんですね。
それで夫にワケを話して追加を要請したところ、突っぱねられたのだそう。Bさんが自分のために靴下やワイシャツを買ってきてくれているのをわかっていたはずなのに、夫は「それは自分が買いたいと思って買ったものだ」と主張。Bさんと意見が真っ向から対立しました。「子どもの服はいいけれど、夫の分を買ったのに追加がないなんて信じられない」と語ってくれました。
結果的には夫が折れる形で追加のお金をもらったのだそうですが、このけんかはBさん夫婦にとって大きなわだかまりになったと言います。考え方の違いや性格上の合わないところが露呈した形となり、Bさんはいまだにモヤモヤしているのだそうです。