最近銀座にできた話題の「MUJI HOTEL GINZA」をご存じですか? 無印良品のブランドを冠したこのホテルは、私が尊敬する経営者である中川敬文社長のUDS株式会社が企画・設計・運営・経営しています。

前回に続き、日本で最初にコーポラティブハウスを仕掛け、現在ではホテルの運営までを手がけるようになった同社の中川敬文社長へのインタビューを通して、ストックビジネスのエッセンスをお届けします。

第2話の今回は、目黒「CLASKA」と「キッザニア東京」立ち上げにおけるクリエイティブ力と事業推進力についてお聞きしました。

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目黒の複合施設「CLASKA」大成功の要因

大竹:中川さんがUDSの転換のきっかけとなったという、目黒の複合施設「CLASKA」についてお聞きしたいと思います。

中川:昭和40年代に建てられたホテルをリノベーションするかたちで、2003年9月に目黒で「CLASKA」がオープンしました。

CLASKA(UDSウェブサイトより)


大竹:あれは、当時かなり話題になりましたが、不動産としてはあまり立地がよくないですよね。

中川:はい、バスしか通らないところで、山手線の目黒駅からも2kmくらいあるので普通は歩かないですし、私鉄の最寄駅でも徒歩10分はかかるという物件でした。

大竹:なかなか厳しいですね。

中川:立地が悪くてダメになってしまった物件でしたから、集客の核となる強力な何か特徴がないといけないと考えていました。

大竹:なるほど………。

中川:そこで、ホテルのロビーにDJブースを設置したり、ギャラリーを作るなどのアートを絡めたプランニングをしていきました。実は、CLASKA(クラスカ)は、クリエイターがどう「暮らすか?」というダジャレなんですよ。

大竹:そうなんですか(笑) それにしてもホテルのリノベーションはお金がかかりそうですね。

中川:ロビーと客室9室にはお金をかけましたが、残りは前の客室のままの状態で、あとはクリエイター達に「好きにしていいよ!」「原状復帰もなし!」といったら面白がって、お友達価格で色々とやってくれました。

大竹:それは面白い、原状復帰なしは「DIY賃貸」の先駆けですね。それにしても、外観も内装も古さを感じないのはすごい。

中川: 当時、かなりエポックメイキングで、目黒通りにヒトが集まりすぎてパニックになって警察の方にもお世話になったりしましたが、今考えると「コワーキングオフィス」だったり、ペットサロン併設で「ペットOKのカフェ」など、現在では当たり前になっていることの先駆けとなるモノが詰まっていました。

大竹:そのあたりは、創業者で現会長の梶原(文生)さんの得意領域ですね。

中川:そうですね、このクリエイティブの力はすごいと思います。現在ではここで養われたオペレーションが会社としてはメイン事業です。

「キッザニア東京」立ち上げを推進した調整力

大竹:話は少し変わりますが、私の中では中川さんは「キッザニア東京を作った人」というイメージとマネジメントのプロと認識していますが、そのあたりのことも聞かせてください。