2.1 2025年度の歳入・歳出から見る日本の財政状況
現在の日本の財政状況を見ると、これ以上の歳出削減が簡単ではないことが分かります。2025年度の一般会計当初予算は約115兆円ですが、そのうち約68%は税収などで賄われている一方、約25%にあたる28兆6471億円は国の借金である「国債」に依存しています。
また、支出の内訳を見ると、年金・医療・介護などの社会保障関係費が約38兆円と、全体の約3分の1を占める最大の項目となっています。このように社会保障費の割合が大きいことから、大幅な歳出削減は現実的に難しい状況です。
そのため、今後の歳出改革は単なる無駄の削減だけでなく、比較的余裕のある人の負担を増やし、生活が厳しい人の負担を抑えるといった「所得の再分配」の意味合いが強まっていく可能性も考えられます。
著者
株式会社モニクルリサーチ メディア編集本部
1級ファイナンシャル・プランニング技能士(FP1級)/CFP®/J-FLEC認定アドバイザー
FP資格「CFP®認定者」及び「1級ファイナンシャル・プランニング技能士(FP1級)」を保有。
早稲田大学卒業後、日本生命保険相互会社に入社し、生命保険・損害保険の実務および社内教育部署にて教材制作・研修企画に長年従事。独立後はファイナンシャルプランナーとして公正中立な立場から家計相談・ライフプラン設計などの相談実績を持つ。また、マネースクール講師としてNISA、iDeCoを含む資産運用、社会保障など幅広い分野で「お金の先生」として活動。特に公的年金制度の仕組み、老齢年金、障害年金、遺族年金といった厚生労働省管轄の社会保障分野に深い知見を持つ。
現在、株式会社モニクルリサーチのLIMO編集部にて、厚生労働省、金融庁、総務省、デジタル庁、財務省(国税庁)といった官公庁の一次情報をもとに、信頼性の高い記事の企画・執筆・編集・監修を担当。J-FLEC(金融経済教育推進機構)認定アドバイザーとして、企業や学校への金融教育の普及にも尽力している。
大の犬好きで、現在も愛犬と暮らす。JADP認定の「動物介護士®」「動物介護ホーム施設責任者®」「ペットセラピスト®」の資格を取得。確かな金融知識を持ちながらも、生活者としてのリアルなライフスタイルやペットケアへの深い造詣を日々の活動の糧としている。
(2026年6月26日更新)