2.1 2025年度の歳入・歳出から見る日本の財政状況

現在の日本の財政状況を見ると、これ以上の歳出削減が簡単ではないことが分かります。2025年度の一般会計当初予算は約115兆円ですが、そのうち約68%は税収などで賄われている一方、約25%にあたる28兆6471億円は国の借金である「国債」に依存しています。

2025年度(令和7年度)一般会計予算 歳出・歳入の構成3/6

2025年度(令和7年度)一般会計予算 歳出・歳入の構成

出所:財務省「令和7年度一般会計予算 歳出・歳入の構成」

また、支出の内訳を見ると、年金・医療・介護などの社会保障関係費が約38兆円と、全体の約3分の1を占める最大の項目となっています。このように社会保障費の割合が大きいことから、大幅な歳出削減は現実的に難しい状況です。

そのため、今後の歳出改革は単なる無駄の削減だけでなく、比較的余裕のある人の負担を増やし、生活が厳しい人の負担を抑えるといった「所得の再分配」の意味合いが強まっていく可能性も考えられます。