6. まとめにかえて
今回は、都道府県別の厚生年金・国民年金の受給額の実態と、最新の年金制度改正の動向について詳しく見てきました。
厚生年金の平均受給額は、全国平均で月額15万円台となっていますが、地域ごとの賃金格差や産業構造の違いを反映し、上位と下位では年間50万円以上の差が生じていることが分かります。
一方で、国民年金(老齢基礎年金)は全国的に5万円から6万円台が中心となっており、地域差は比較的小さいものの、これだけで老後の生活を支えるには十分とは言い難い状況です。
2025年に成立した改正法では、在職老齢年金の緩和や厚生年金の加入対象拡大など、シニア世代が「より長く、より柔軟に働く」ことを後押しする内容が盛り込まれています。
こうした制度の変化は、将来受け取る年金額を増やすチャンスであると同時に、リタイア後の家計を再点検する良い機会でもあります。
住んでいる地域の平均額や最新の制度改正の内容を一つの目安として、ご自身の「ねんきん定期便」などを活用し、より現実的な資金計画を立てていくことが大切です。
人生100年時代を安心して過ごすために、まずは公的年金という土台の仕組みを正しく把握し、賢く活用していきましょう。
参考資料
マネー編集部年金班
著者
マネー編集部年金班は株式会社モニクルリサーチが運営する『くらしとお金の経済メディア ~LIMO(リーモ)~』において、地方自治体の公務員や生命保険会社等の金融機関にて勤務経験が豊富な編集者が中心となり、厚生労働省や官公庁の公開情報等をもとに公的年金(厚生年金保険と国民年金)、年金制度の仕組み、社会保障制度などをテーマに、丁寧で読者にとってわかりやすい記事の情報発信を行っています。
マネー編集部年金班に所属する編集者は日本生命保険相互会社出身の村岸理美、地方自治体職員出身の太田彩子、株式会社三菱UFJ銀行と三井住友信託銀行株式会社出身の和田直子、株式会社三菱UFJ銀行出身の中本智恵、野村證券株式会社出身の宮野茉莉子、SMBC日興証券株式会社出身の安達さやか等のファイナンシャルアドバイザー経験者等で構成されており、表彰歴多数の編集者も複数在籍しており、豊富な金融知識をもとにした記事に定評があります。
CFP®、1級ファイナンシャル・プランニング技能士(FP1級)、2級ファイナンシャル・プランニング技能士(FP2級)、一種外務員資格(証券外務員一種)などの資格保有者も多数在籍。生保関連業務経験者は過去に保険募集人資格を保有。(最新更新日:2025年6月8日)
監修者
二種外務員資格(証券外務員二種)記者/編集者/校閲者/
ニ種外務員資格(証券外務員二種)・相続診断士・認知症介助士・終活ガイド資格1級保有。早稲田大学第一文学部史学科卒。学参系編集プロダクションなどで校閲・編集・執筆を経験。人文・社会系一般書籍、中学・高校社会科教材、就職試験問題の制作関連業務で15年以上の経験を持つ。
現在は株式会社モニクルリサーチが運営する『くらしとお金の経済メディア~LIMO(リーモ)~』において、金融系メディアの編集者兼執筆者として、コンテンツ制作や編集を担当。
総務省「家計調査」・厚生労働省「厚生年金保険・国民年金事業の概況」・J-FLEC(金融経済教育推進機構)「家計の金融行動に関する世論調査」などの一次資料に基づくデータ記事の執筆に強み。紙媒体での経験に加え、家族の介護を通じて得た知見を生かしながら、「お金とくらし」にまつわる情報を丁寧に発信している。(2026年2月12日更新)