パートナーの性格や考え方を変えるのはとても難しいもの。たとえば、専業主婦の母親のもとで育ち、「母とはそういうものだ」「嫁とは家を守るものだ」と思っている人が、共働きの妻をサポートするマインドになる可能性は高くなさそうですよね。

もし仮に、そういう人と結婚してしまったけれど仕事は続けたいと思っている場合、相手の説得を試みるのは得策ではありません。さらに悪いのは、「家事も育児もあなたに負担をかけないようにやるから仕事をさせて」とパートナーにお願いしてしまうことです。これはほとんどのケースで自分の首を絞める最悪の事態を招くことになるでしょう。

あなたの精神や体力が限界を超えて家事や育児に手が回らなくなったとき、パートナーから何と言われるかわかりません。「にんじん買ってきて」「手紙をポストに入れておいて」などのお願いは可愛いものですが、結婚生活において、こうした重いお願い事はしないに越したことはないのです。

こういう場合は家族の約束事を決めてしまい、お互いに事務的に守ることも一つの手です。「8:00~18:00の間はお互いフリーの時間」として、その間に仕事をするというのはどうでしょうか。どう過ごしても文句を言わないとしておけばいいのです。

友人知人などの協力者がいるかどうか

あなたには協力者がいますか。友人や知人、会社の同僚、家族、愛するペットなど誰でもいいのです。物理的に手を貸してくれる協力者だけでなく、精神的にあなたの負担を軽減したり愚痴を聞いてラクにさせてくれたりする人でも構いません。こういった協力者は、1人でも多くいたほうが安心です。

今の日本では、子どもが生まれると多くの場合、女性に負担が大きくかかってきてしまいます。そんなとき、家族が近くに住んでいて助けてくれるとか、友人が手伝ってくれるといいですよね。自分の置かれた境遇に手を貸してくれる人がいるというのはとても貴重なことなのです。そういう人をあらかじめ探しておくと、とてもラクになります。

ただ、なかなかそこまでの負担をかけられる人が見つからないという場合も大いにあると思います。両親や家族が遠方に住んでいるときも、地元から離れて結婚したときもそうですが、身近に頼れる人がいないこともありますよね。

そういうときは、お金を払ってお願いしてもいいのです。掃除や料理などの家事を手伝ってくれる人に毎週来てもらったり、ベビーシッターをお願いしたり、また病児保育ができる預け先を調べておくこともできますよね。そういう下準備があるのとないのでは雲泥の差です。ぜひ今のうちから準備を始めておきましょう。

まとめ

いかがでしたか。仕事と、出産や子育て、家事をすべてうまくやろうと思うとパンクしてしまいます。パートナーにもしっかり家事と育児を分担してもらって、2人で働きながら生活できるのが一番理想的ですよね。現実的にはなかなかそこまでの人はいないかもしれませんが、何度もお互いの理想の形を話し合ったり、要望を伝えたりしていると変わってくることもあります、めげずに根気よく続けていきましょう。

大塚 ちえ