この記事の読みどころ
- 年末年始では恒例のシーンとなった空港の大混雑を見て、海外旅行者数の推移を調べてみました。
- アベノミクス始動以降、意外にも、海外旅行者数は減少に転じており、2015年は45年ぶりに訪日外国人数を下回った模様です。
- 大きな理由の1つは円安進行でしょう。多くの海外旅行者には株高よりも円高の方が好ましいと言えるかもしれません。
お正月を海外で過ごすことは、もはや贅沢でないのか
年末年始のニュースで必ず取り上げられるのが、お正月を海外で過ごす人々の出国ラッシュ、及び、帰国ラッシュの大混雑ぶりです。今回は成田空港の出国ラッシュは12月26日だったようで、この日だけで約4万2400人が出国したようです。
同空港によれば、12月18日~1月3日の間の出入国者数は、対前年同期比+4%増の126万7800人を見込んでいました(注:結果の数値は未確認)。
30年以上前までは、お正月を海外で過ごすのは芸能人や一部の富裕層(いわゆるセレブ)だけという印象がありましたが、今やごく普通になったような気がします。
訪日外国人数の増加は耳にするが、海外旅行者は?
この数年、とりわけ、アベノミクスが始動して以降、訪日外国人旅行者数が大幅増加となっていることは頻繁に耳にします。
ところで、その逆、つまり、(日本人の)海外旅行者数はどうなっているのでしょうか。
景気回復や賃金上昇などを背景に、訪日外国人数のように大きく増加しているのでしょうか。何となく気になったので調べてみました。
アベノミクス始動以降、意外にも減少に転じている海外旅行者数
すると、少なくとも筆者にとっては意外な結果が出てきました。
海外旅行者数は2012年の約1850万人をピークに緩やかに減少傾向が続いています。2015年はまだ実績値が出ていませんが、2014年を割り込む可能性が非常に高いようです。
仮に2015年も前年割れとなれば、3年連続のマイナスとなります。しかも、昨年2015年は45年ぶりに訪日外国人数が海外旅行者数を上回ったことが確実視されています。
一般財団法人の日本旅行業協会のホームページには、「海外旅行復活の年に」という2016年年頭の挨拶が掲載されています。業界の危機感が少なからず感じられます。
なぜ、海外旅行者数は減っているのでしょうか?
円安進行が1つの大きな要因である可能性は高い
1つ大きな要因として考えられるのが、為替相場です。アベノミクス始動以降、大幅な円安に転じているのは御承知の通りですが、海外旅行者にとって好ましいとは言えません。旅行先の通貨にもよりますが、円高の方が圧倒的に望ましいことは明らかです。
確かに、ピークを記録した2012年は1ドル=80円を割り込む超円高が定着していました。当時は民主党政権の下、国内景気は閉塞感が強かったのですが、海外旅行者にとっては大きな恩恵だったと考えられます。
2013年からは株価上昇や不動産価格の持ち直しにより、富裕層を中心とした個人の資産効果は高まったと思われますが、やはり円高に勝るものはないということでしょうか。
2016年は海外旅行を計画してみる良い機会かも
もちろん、海外旅行者数を左右するのは為替レートだけではありません。前述した資産効果の他に、海外の治安状況(テロ事件や地域紛争)、感染病(最近ではエボラ熱)の蔓延等も重要な要素です。
また、国内旅行の良さが改めて見直されていることもあるでしょう。いずれにせよ、2016年は海外旅行を計画する良い機会になるかもしれません。
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LIMO編集部