株で失敗した、そんな経験はないでしょうか

「株式投資で失敗した」という話は、皆さんの周りでもよく耳にするのではないでしょうか。では、なぜ株式投資で失敗をしてしまうのでしょうか。ここでは、株式投資の「失敗例あるある」を集めてみました。株式投資で失敗したことのある方は再び失敗しないためにはどうすればよいか、これから始める方は何に気を付ければよいかを見ていきましょう。

自分がよく知らない企業に投資をした

株式投資の最大の醍醐味は、投資した先の企業の業績が拡大し、それとともに株価が上昇していくのを享受することです。

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たとえば、小売産業や外食産業の企業などが分かりやすいかもしれません。自分が買い物をして楽しい、食べておいしいと思った会社や店は、自分以外にも同じような印象を持っているお客さんも多いのではないでしょうか。

自分がよく知る企業については、その変化もまた気づきやすいものです。「以前と比べて値段が上がったな」に始まり、「以前よりお客さんの数が減ったな」とか、「商品やサービスの質が落ちたな」というものまで感じてしまうこともあるでしょう。

企業の状況についての変化を見る際、消費者としての目線は非常に重要です。業績動向が数字として開示されてしまえば、すぐに株価に織り込まれてしまいますので、開示される前に気づけることが重要となるからです。

株価に対してネガティブなニュースのうち、事前に想定されていなかったものは「ネガティブ・サプライズ」といわれ、そのようなニュースが出たことをきっかけに株価が大きく下落することはよくあります。そうした異変に事前に気付くことができれば、いったん株式を売却してしまうこともできるでしょう。

ところが、投資先の企業について自分がよく知らないケースはどうなるのでしょうか。たとえば、法人取引が中心の企業、いわゆるBtoB(B2B)企業があるとしましょう。その企業は一般消費者向けに商品を販売していない、あるいはサービスを提供していないケースが多く、個人投資家からすればその企業のビジネス状況を手触り感持って知ることは難しいといえます。であれば、よく知る企業に投資をすることによってより安心できるといえるでしょう。

他人のコメントに影響され自分で投資判断をしていなかった

ところで皆さんは、日本の上場企業はどれくらいあるかご存知でしょうか。東京証券取引所に上場する企業は、2019年3月末時点で、なんと3,600社を超えています。多くの企業の中から、自分に合った企業を選ぶということは大変難しそうです。

皆さんはどのようにして投資先企業を選択しているのでしょうか。
投資情報誌を参考にしたり、証券会社等におススメしてほしいという希望も少なからずあることでしょう。

株式投資でありがちな失敗理由の一つとして、「XXXさんがおススメしてくれたから」というのがあります。他人の意見に耳を貸すというこの行動のどこがいけないのでしょうか。

もちろんその企業の株式をすすめた人には、その企業が良いと思った何がしかの理由があるでしょう。それは、業績の好調さであったり、優れたビジネスモデルかもしれません。

しかし、投資に絶対はあり得ません。将来の業績への予想で株価が決まる要素は大きく、その将来に関して正確に読み切ることはとても難しいからです。

おススメしてくれたアイデアそのものも、選択肢の一つに過ぎないので、必ずしもそのアイデアに縛られる必要はないわけです。

株式投資には失敗がつきものだということを前提にすれば、失敗した理由について毎回反省する機会があるわけですが、投資の理由が「XXXさんがおススメしてくれたから」という理由であると、なぜ投資に失敗したのかが見えにくくなってしまいます

業績が想定していたよりもいまいちだったとか、買った時の株価が高すぎたとか、様々な要因があるでしょう。もちろん、そうした反省をする前に聞く相手を間違えたという反省があるかもしれませんが…。

株価評価の方法を身に着けていなかった

株価にも割高、割安があるといわれれば、皆さんはどう感じるでしょうか。投資初心者にとって難しいのは、株価の評価の仕方かと思います。

プロの投資家は株価の評価を「バリュエーション」と呼んでいます。一般的なバリュエーションとしては、PER(株価収益率、株価が一株あたり利益の何倍になっているかを示す指標)やPBR(株価純資産倍率、株価が一株あたり純資産の何倍になっているかを示す指標)がよく使われますが、PERが何倍であれば割高で、何倍なら割安かというのはよくわからないという人も多いのではないでしょうか。

市販の書籍では、「PER15倍以上の株式に手を出すな」と書かれているものも見かけます。しかし、株価に対して利益があまり出ておらず、PERが異常に高い水準にあるにもかかわらず、長年にわたって上昇し続けている株もあります。例えば、米アマゾン・ドット・コムです。

このような企業の株価をPERの観点からどう説明するのかといわれれば説明に困ることでしょう。「アマゾンの株価はバブルだ!」といったところで、何年にもわたってその状況が続いていれば、必ずしもバブルだとは言い切れないということにもなりそうです。

株価は「過去の企業業績」だけではなく、「将来の業績への期待」も織り込んでいくものです。

株式投資のプロは、現在の財務状況だけではなく、将来の業績予想をもとにバリュエーションを行っていきます。こうした作業は、限られた時間、情報やツールをもとに進めるのには、難しい部分もあるということは認識しておくべきでしょう。

もちろん、先ほど見てきたように、将来の企業業績に関しては誰も正確に予想することはできません。それはプロの投資家といえども例外ではありません。しかし、プロの投資家と呼ばれる投資信託や年金運用にかかわる証券アナリストはバリュエーションに時間を割き、ファンドマネージャーはリスク管理を主な仕事にしています。株式市場はそうした人達がしのぎを削っているというのもまた事実です。

ひとたび投資を始めれば、プロもアマも関係ありません。最低限、バリュエーションについての知識は必要といえるでしょう。

まとめにかえて

ここまで株式投資で失敗するよくあるケースを3つ見てきました。「一度、株式投資で失敗しているので、二度と手を出したくない」という方もいるかもしれません。しかし、その前になぜ失敗をしてしまったのか、そして次に失敗しないようにするにはどうすればよいのかについて振り返ってみるのはいかがでしょうか。

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三菱UFJ国際投信株式会社
金融商品取引業者 関東財務局長(金商)第404号/一般社団法人投資信託協会会員/一般社団法人日本投資顧問業協会会員

mattoco Life編集部

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