ケチでお金にがつがつして、利を得ることに抜け目がないのが「がめつい」です。確かにこういう人って印象悪いですね。実利は別にして、外見を大事にする日本人特有(?)の性格から、お金に対して一歩引いたイメージをアピールしたほうがいいのでは?という無意識の美学があるのだと思われます。

でも、よく考えてください。1円足りなくても電車には乗れません。細かいお金を大切にする人が大きな資産を残せるものではないでしょうか。

(3)情報が氾濫していて、何が正しいか分からない。

今ではスマホひとつであらゆるお金の情報が得られます。金融商品の情報をざっと挙げても、預貯金、投資信託、株式、債券、外国株式、ETF、ラップ、FX、金、金融先物オプション、保険、投資用不動産、太陽光発電、住宅ローン、カードローン、クレジットカード・・・、とまあ、情報の洪水です。

こういった金融商品にそれぞれの業者がいるわけですから、何をどこから選んでいいか分からないとういうのは本当のところだと思います。ですので、業者に“相談する”と、まんまと先方の売りたい商品(概して手数料が高い商品)を売りつけられるということになります。

どうお金と付き合うか

もちろん、お金は急には増えませんので、多少興味を持ったところで五十歩百歩では?と思われるかもしれません。ところが、お金の側から考えると、お金に興味がないというのは、実のところ自分(お金)を軽視していることにもなります。ですから、結局お金もあなたに寄り添いません。

キャッシュレスエコノミーの到来で、現金での決済はますます減ってくるでしょう。個人的には、10年も経てば現金お断りのお店がほとんどになると見ています。そうした状況だからこそ、お金を大事にして、1円でも無駄にせず1円でも増やす、ということを徹底していきましょう。そうこうする間に、必ずお金は残ります。

ということで、この記事を読んだ後は、ぜひどんどんお金の話をしてみてください。きっと、お金の方からあなたに近寄ってくることでしょう(笑)。

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太田 創(一般社団法人日本つみたて投資協会 代表理事)