最後に、貯蓄を増やすうえでぜひ取り組んでほしい節約術をご紹介しましょう。金融機関で働く人が実際に行なっている方法です。

銀行口座を整理する

給与振込口座以外に「貯蓄用の口座」を用意すると、毎月使うお金と貯めておくお金を明確に分けることができます。利子はほとんどつかないものの、「手をつけないようにする」という意味では有効な方法です。

借入額を整理する

奨学金や住宅ローンを返済中の方は、残高や利率、残っている支払回数をまとめてみましょう。シミュレーションをして「ボーナスの半分を返済に充てよう」と調整する、複数の借り入れをおまとめローンでまとめるなどの方法もありますよ。

資産形成にトライする

ある程度お金が貯まったら、投資も視野に入れてみましょう。リスクが不安な方は、毎月一定金額を投資してリスクの集中を避ける手もあります。金融庁が厳選した投資信託が集まっている「つみたてNISA」もおすすめです。非課税枠を活用すれば、節約効果を得ることもできますよ。

まとめ

二人以上かつ勤労世帯は「毎月の手取り収入の約28%が黒字」という結果をみて、どのように感じましたか?「そんなに黒字ではない…」という方は、お金の状況を整理することから始めましょう。貯蓄用の口座を用意や、借入額の整理に取り組んでおくと、貯金する環境を整えることができますよ。

【ご参考】貯蓄とは
総務省の「家計調査報告」[貯蓄・負債編]によると、貯蓄とは、ゆうちょ銀行、郵便貯金・簡易生命保険管理機構(旧郵政公社)、銀行及びその他の金融機関(普通銀行等)への預貯金、生命保険及び積立型損害保険の掛金(加入してからの掛金の払込総額)並びに株式、債券、投資信託、金銭信託などの有価証券(株式及び投資信託については調査時点の時価、債券及び貸付信託・金銭信託については額面)といった金融機関への貯蓄と、社内預金、勤め先の共済組合などの金融機関外への貯蓄の合計をいいます。

LIMO編集部