年金は原則として65歳から受給が始まるため、65歳以降の家計状況に関心を持つ人も多いのではないでしょうか。
総務省統計局の「家計調査報告 家計収支編 2024年(令和6年)平均結果の概要」によれば、65歳以上の世帯では、毎月およそ2万6000円の収支不足が生じています。
さらに、厚生労働省が公表した「2024(令和6年)国民生活基礎調査の概況」では、シニア世代の過半数が「生活が苦しい」と感じている実態が明らかになっています。
老後の暮らしは決して楽観できない状況が続いていますが、実際のシニア世代の年金額や貯蓄、日々の生活費はどのような水準なのでしょうか。
本記事では、70歳代のシニアが受け取っている年金の実態や、生活費・貯蓄の状況について、最新データをもとに詳しく見ていきます。
1. 【最新の年金事情】70歳代シニアの「平均年金額」はいくら?
まずは、厚生労働省年金局が12月に公表した「令和6年度 厚生年金保険・国民年金事業の概況」をもとに、70歳代シニアの年金の実態を見ていきましょう。
1.1 【70歳代(70歳~79歳)】シニアの「厚生年金」の平均月額はいくら?
厚生労働省年金局「令和6年度 厚生年金保険・国民年金事業の概況」によると、70歳代が受け取っている「厚生年金」の平均月額は以下のとおりです。
厚生年金の平均月額(年齢:平均年金月額)
- 70歳:15万455円
- 71歳:14万8371円
- 72歳:14万6858円
- 73歳:14万5583円
- 74歳:14万7774円
- 75歳:15万1410円
- 76歳:15万1241円
- 77歳:15万962円
- 78歳:15万862円
- 79歳:15万3115円
※厚生年金の金額には、基礎部分である「国民年金分」も含まれています。
1.2 【70歳代(70歳~79歳)】シニアの「国民年金」の平均月額はいくら?
厚生労働省年金局「令和6年度 厚生年金保険・国民年金事業の概況」によると、70歳代が受け取っている「国民年金」の平均月額は以下のとおりです。
国民年金の平均月額(年齢:平均年金月額)
- 70歳:6万1011円
- 71歳:6万770円
- 72歳:6万234円
- 73歳:6万32円
- 74歳:5万9813円
- 75歳:5万9659円
- 76歳:5万9555円
- 77歳:5万9349円
- 78歳:5万9124円
- 79歳:5万8676円
厚生年金は、現役時代の収入に応じて保険料が決まる仕組みのため、世代ごとに受給額に差が見られ、平均すると月額おおむね14万円〜15万円程度で推移しています。
これに対し、国民年金は保険料が一律であることから、平均的な受給額は月およそ6万円前後となっています。
もっとも、これらの金額はあくまで平均値であり、実際の受給額は加入期間や就労形態など、個人の状況によって大きく異なります。
将来受け取れる年金額の目安を把握したい場合は、「ねんきん定期便」や「ねんきんネット」を活用して確認しておくと安心でしょう。
次章では、老後に向けてどの程度の貯蓄が必要になるのかを見ていきましょう。
