株式市場の振り返り-日経平均株価は反発、買い一巡後は上値が重い展開に
2019年4月19日(金)の主要指標(カッコ内は前日終値比)
- 日経平均株価 22,200円(+110円、+0.5%) 反発
- TOPIX 1,616.9(+1.9、+0.1%) 小反発
- 東証マザーズ株価指数 937.6(+4.6、+0.5%) 反発
東証1部上場銘柄の概況
- 値上がり銘柄数:1,147、値下がり銘柄数:899、変わらず:95
- 値上がり業種数:13、値下がり業種数:20
- 年初来高値更新銘柄数:106、年初来安値更新銘柄数:94
東証1部の出来高は9億2,898万株、売買代金は2兆208億円(概算)となり、いずれも前日より減少しました。米国トランプ大統領のロシア疑惑調査報告書が公表されるなど、目新しいニュースがなかったわけではありませんでした。ただ、金曜日の米国市場が休場のため(週末3連休)、外国人投資家の参加数が少なかったことで、様子見スタンスが続いたようです。
売買代金はかろうじて2兆円を維持しましたが、出来高は10億株を割り込む閑散相場でした。
そのような中、日経平均株価は終日プラス圏で推移しました。ただ、寄り付き直後に一時+160円高まで上昇した後は上値が重くなり、後場の序盤には一時+72円高まで上げ幅を縮小する場面も見られました。それでも最後はやや挽回して3桁の上昇となり、終値は22,200円台に乗せて引けています。
なお、TOPIXも同じような値動きでしたが、上昇率は日経平均株価を大きく下回りました。
東証マザーズ株価指数は反発、売買代金は52日連続で1,000億円超え
東証マザーズの出来高は8,306万株、売買代金1,682億円となり、いずれも前日より減少しました。ただ、前日より減ったとは言え、売買代金は52日連続で1,000億円を上回るなど、個人投資家の物色意欲は旺盛と言えそうです。
また、株価指数も反発しました。引き続き900ポイント割れの懸念は遠のいていますが、ここから1,000ポイントを目指すかどうか注目されましょう。
任天堂が一時+17%超高の大爆騰、最終赤字転落のLIXILグループが急落
個別銘柄では、ファーストリテイリング(9983)が3日連続で上場来高値を記録し、東京エレクトロン(8035)も大きく値を上げて年初来高値を更新しました。
また、中国で「ニンテンドースイッチ」の販売開始が報じられた任天堂(7974)が一時+17%超高(年初来高値を更新)の大爆騰となり、終値も+14%超高となっています。ちなみに、19日の任天堂の売買代金(約3,508億円)は、東証一部全体の17%超を占める結果となりました。
その他では、楽天(4755)が大幅高で3日連続の年初来高値更新となり、デンソー(6902)やアイシン精機(7259)などトヨタ系部品メーカーも軒並み年初来高値を付けたことが目を引きました。
一方、新旧経営陣の確執問題が収束しないうちに大幅な最終赤字転落を公表したLIXILグループ(5938)が一時▲8%超安の急落となりました。
また、同じく前日に業績下方修正を発表したヤマトホールディングス(9064)は一時▲11%超安の暴落となっています。
その他では、小売株への売り圧力が全く沈静化せず、セブン&アイ・ホールディングス(3382)、ローソン(2651)、高島屋(8233)、良品計画(7453)などが軒並み年初来安値を更新しました。
なお、株価下落が続く住友不動産(8830)は、一向に下げ止まりの気配が見られず17日続落で引けたのが注目されたようです。
新興市場(東証マザーズ)では、連日のストップ高となっていたサンバイオ(4592)が大幅反落となりました。また、ロゼッタ(6182)が急落し、メルカリ(4385)も冴えない値動きだったようです。
葛西 裕一