1. 銘柄の特徴

まず初めに、長期投資の選択肢として代表的な「オルカン」と「S&P500」の特徴を説明していきます。

1.1 オルカン(オールカントリー)

オルカンとは、全世界(オールカントリー)株式と連動した値動きをするとした投資信託の銘柄の略称です。

今回の比較では、オールカントリーの代表的な銘柄として、「eMAXIS Slim 全世界株式」を例に挙げて説明します。オルカンは世界中の株式を投資先の対象としており、先進国だけでなく新興国の株式市場も含めて約50カ国、2900社以上の企業が投資先に含まれています。

内訳としては、米国株式が6割を超えるものの、日本やイギリスなどのその他の先進国が3割程度、そして中国・インド・台湾などの新興国が1割程度を占めており、その投資先は幅広くなっています。

地域的にグローバルな分散投資を一つの商品で実現できる特徴があり、アメリカだけでなく世界経済全体の成長を捉えることができます。

1.2 S&P500

S&P500とは、アメリカのトップ500企業で構成される、代表的な株価指数であるS&P500と連動した値動きをするインデックスファンドを指す略称です。今回は代表的なものとして「eMAXIS Slim 米国株式(S&P500)」を例に挙げて説明します。

S&P500はアメリカの経済状況を反映する指標であるため、連動した銘柄も長期的に安定したパフォーマンスを示してきた実績があります。

ただし、構成される株式の内容がアメリカ一国に集中するため、アメリカ経済の影響を直に受けます。地域分散という観点でのリスクヘッジはできないため、アメリカ国全体が景気下降に陥ったり、ドルの価値が暴落した場合には、損失を被りやすいです。