今年からNISAで積立投資を始めようと考えている方もいるでしょう。
どんなファンドを買うべきか?と調べる中で「オルカン」や「S&P500」と呼ばれるファンドを見聞きしたことはありませんか?
NISAつみたて投資枠の対象商品の中でも特に人気の高い両ファンド。株に投資しているファンドですが、オルカンは世界のさまざまな国の株式に投資、S&P500はアメリカの株式に投資、とそれぞれ特徴が異なります。
この記事では、投資初心者の方に向けてNISAで人気のファンド「オルカン」と「S&P500」の特徴を解説。2025年1年間とファンド設定来(2018年~)の運用実績も比較していきますので参考にご覧ください。
1. 「オルカン」と「S&P500」の投資対象を比較
オルカンとS&P500は、どちらも特定の株価指数に連動した運用成果を目指すインデックスファンドという点で共通しています。
ただし、両者には投資対象の範囲に大きな違いがあります。
1.1 eMAXIS Slim 全世界株式(オルカン)の概要
オルカンとは、「eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)」という投資信託の愛称です。
この名称が示す通り、日本をはじめとする先進国や新興国など、世界中の株式約3000銘柄以上に幅広く分散して投資を行います。
上位10カ国・地域の構成比率(2025年11月28日時点)
- アメリカ 63.9%
- 日本 4.8%
- イギリス 3.2%
- カナダ 2.9%
- フランス 2.3%
- 台湾 2.1%
- スイス 2.0%
- ドイツ 2.0%
- ケイマン諸島 1.8%
- インド 1.7%
上位10銘柄の構成比率(2025年11月28日時点)
- NVIDIA CORP アメリカ 情報技術 4.7%
- APPLE INC アメリカ 情報技術 4.4%
- MICROSOFT CORP アメリカ 情報技術 3.7%
- AMAZON.COM INC アメリカ 一般消費財・サービス 2.4%
- ALPHABET INC-CL A アメリカ コミュニケーション・サービス 2.0%
- BROADCOM INC アメリカ 情報技術 1.9%
- ALPHABET INC-CL C アメリカ コミュニケーション・サービス 1.7%
- META PLATFORMS INC-CLASS A アメリカ コミュニケーション・サービス 1.5%
- TESLA INC アメリカ 一般消費財・サービス 1.3%
- TAIWAN SEMICONDUCTOR MANUFAC 台湾 情報技術 1.2%
オルカンが持つ主な特徴
- リスクの分散:投資先が世界中に及ぶため、特定の国や地域の経済が悪化する地政学リスクを和らげる効果が期待できます。例えば、米国経済が停滞した場合でも、他の国や地域(欧州、日本、新興国など)の経済成長によって影響を補う可能性があります。
- 自動的なリバランス:世界の経済動向の変化に合わせて、運用会社が国・地域ごとの投資比率を自動で調整します。これにより、投資家自身がポートフォリオを再調整する手間を省けます。
1.2 eMAXIS Slim 米国株式(S&P500)の概要
S&P500は、米国を代表する主要企業500社の株価から算出される株価指数で、世界で最も注目される指標の一つです。
投資の世界で「S&P500」と言う場合、多くは「eMAXIS Slim 米国株式(S&P500)」のように、この指数に連動する投資信託を指します。
投資対象は、米国の主要産業(ハイテク、金融、ヘルスケアなど)をリードする大企業500社で構成されています。
資産の構成内容(2025年11月28日時点)
- 実質外国株式 100.0%
・内 現物 98.7%
・内 先物 1.3%
・コールローン他 0.0%
上位10銘柄の構成比率(2025年11月28日時点)
- NVIDIA CORP アメリカ 半導体・半導体製造装置 7.5%
- APPLE INC アメリカ テクノロジ・ハードウェア・機器 7.0%
- MICROSOFT CORP アメリカ ソフトウェア・サービス 6.1%
- AMAZON.COM INC アメリカ 一般消費財・サービス流通・小売り 3.8%
- BROADCOM INC アメリカ 半導体・半導体製造装置 3.2%
- ALPHABET INC-CL A アメリカ メディア・娯楽 3.2%
- ALPHABET INC-CL C アメリカ メディア・娯楽 2.5%
- META PLATFORMS INC-CLASS A アメリカ メディア・娯楽 2.3%
- TESLA INC アメリカ 自動車・自動車部品 2.0%
- BERKSHIRE HATHAWAY INC-CL B アメリカ 金融サービス 1.6%
S&P500が持つ主な特徴
- 高い成長性への期待:米国経済は過去数十年にわたり成長を続けてきました。特に、アップル、マイクロソフト、NVIDIAといった巨大IT企業が指数に含まれており、これらの企業の成長がもたらす恩恵を直接受けられる可能性があります。
- 米国への「集中」がもたらすメリットとリスク:投資対象が米国に集中しているため、大きなリターンが期待できる一方で、米国経済が長期的に低迷した場合には、その影響を強く受けるリスクも抱えています。