4. 無理なく効率よく貯蓄できる方法とは?
貯蓄で最も重要なのは「一時的に頑張ること」ではなく、「長く続けられること」です。そのためには、家計に無理をかけず、かつ効率よくお金を残せる仕組みを整える必要があります。
NISAやiDeCo、投資信託など、貯蓄・運用の選択肢は増えていますが、いきなり商品選びに進む前に、まず取り組みたいのが家計全体の把握です。
毎月いくらなら負担なく積み立てられるのかを知ることが、結果的に貯蓄の継続につながります。
4.1 家計を見直す
かつては手書きが主流だった家計簿も、今ではアプリを使えば日々の収支を簡単に記録できます。
加えて、過去のデータをもとに支出の傾向や増減を確認できる点も大きなメリットです。
ただし、記録するだけで終わってしまうケースも少なくありません。家計簿の本来の役割は、数字を並べることではなく、支出の中身を振り返ることにあります。
見直しの第一歩として注目したいのが、毎月ほぼ固定で出ていく支出です。
- 電気代などの光熱費
- 保険料
- 通信費や各種サブスクリプション
契約内容の見直しや不要なサービスの解約だけでも、毎月の支出を抑えられる可能性があります。家計の中で調整できる余地を見つけ、その分を貯蓄に回す意識が大切です。
4.2 所得控除や非課税制度を活用する
手取りを増やす視点では、所得控除や非課税制度の活用も欠かせません。年末調整や確定申告のタイミングで適切に申告すれば、結果として貯蓄に回せるお金が増えることもあります。
また、運用益が非課税となるNISAを利用すれば、税負担を抑えながら資産形成を進めることが可能です。
代表的な制度には、次のようなものがあります。
- 医療費控除
- 生命保険料控除
- 寄付金控除
- 小規模企業共済掛金等控除
- NISA
これらは「使わなければ存在しないのと同じ」制度です。手続きが面倒だからと放置してしまうと、その分だけ税金を多く支払うことになります。
制度を正しく理解し、活用できるものは積極的に使うことで、安定した貯蓄環境を整えやすくなるでしょう。
著者
マネー編集部貯蓄班は株式会社モニクルリサーチが運営する『くらしとお金の経済メディア ~LIMO(リーモ)~』において、大手証券会社やメガバンク等の金融機関にて勤務経験のある編集者が中心となり、金融庁や総務省など官公庁の公開情報等をもとにお金の課題に寄り添う専門チームです。
主なメンバーは野村證券株式会社出身の宮野茉莉子、SMBC日興証券株式会社出身の安達さやか、地方自治体職員出身の太田彩子、株式会社三菱UFJ銀行と三井住友信託銀行株式会社出身の和田直子、株式会社三菱UFJ銀行出身の中本智恵、日本生命保険相互会社出身の村岸理美など。
編集者の多くは、金融機関にて個人リテール業務を経験。若年層からシニア層、富裕層に至るまで、幅広い顧客に対し、投資信託・保険を中心とした総合的なライフプランニングを実行してきた。なかには、リテール営業で社内トップの実績を持ち、行内で表彰された実力者も。人材育成や社内教育にも携わるなど、金融知識と実務経験の両面で信頼される編集者が在籍しています。
CFP®、1級ファイナンシャル・プランニング技能士(FP1級)、2級ファイナンシャル・プランニング技能士(FP2級)、一種外務員資格(証券外務員一種)などの資格保有者も多数在籍。(最新更新日:2025年6月23日)
監修者
二種外務員資格(証券外務員二種)記者/編集者/校閲者/
【保有資格】
ニ種外務員資格(証券外務員二種)・相続診断士・認知症介助士・終活ガイド資格1級保有。
【経歴】
二種外務員資格や相続診断士などの資格を保有し、「お金とくらし」にまつわる情報を専門的かつ丁寧に発信する金融メディア編集者・ライター。
早稲田大学第一文学部史学科卒。人文・社会系一般書籍、中学・高校社会科教材、就職試験問題の制作関連業務で15年以上の経験を持つ。また、大手人材派遣会社における採用管理業務などの実務経験もある。
現在は株式会社モニクルリサーチが運営する『くらしとお金の経済メディア~LIMO(リーモ)~』において、金融系メディアの編集者兼執筆者として、コンテンツ制作や編集を担当。
総務省「家計調査」・厚生労働省「厚生年金保険・国民年金事業の概況」・J-FLEC(金融経済教育推進機構)「家計の金融行動に関する世論調査」などの一次資料に基づくデータ記事の執筆に強み。
専門家と実務家が発信する金融経済ニュースサイト『LIMO&ファイナンス』でも記事執筆をおこなう。紙媒体での経験に加え、家族の介護を通じて得た知見を生かしながら、「お金とくらし」にまつわる情報を丁寧に発信している。(2026年7月9日更新)