3. 貯蓄額に差が出る主な要因とは
同じ年代であっても、貯蓄額には大きなばらつきがあります。その差は、単に年齢や収入の違いだけで生まれるものではありません。
3.1 家族構成や住居形態による違い
まず大きな要因となるのが、家族構成や住居形態です。
子どもの人数や年齢によって教育費の負担は大きく変わりますし、持ち家か賃貸か、住宅ローンの有無によっても毎月の支出構造は異なります。特に住宅ローンの返済中は、貯蓄に回せる金額が限られる時期があるのは自然なことです。
3.2 共働きか片働きかという働き方の差
次に、共働きか片働きかといった働き方の違いも、貯蓄額に影響します。共働き世帯は世帯収入が高くなりやすい一方で、保育費や外部サービスの利用など、支出が増える場合もあります。
一方、片働き世帯では収入面では不利に見えても、支出を抑えた家計を維持しているケースもあります。
3.3 貯蓄額の差は努力不足とは限らない
このように、貯蓄額の差は、必ずしも本人の努力不足や家計管理の甘さだけで生じるものではありません。ライフステージや家庭環境によって、一時的に貯蓄が伸びにくい時期があることは、多くの世帯に共通しています。
平均値との差に過度に不安を感じる必要はありません。まずは、自分の置かれている状況を冷静に整理することが、今後の家計や貯蓄を考えるうえでの出発点になるでしょう。
著者
マネー編集部貯蓄班は株式会社モニクルリサーチが運営する『くらしとお金の経済メディア ~LIMO(リーモ)~』において、大手証券会社やメガバンク等の金融機関にて勤務経験のある編集者が中心となり、金融庁や総務省など官公庁の公開情報等をもとにお金の課題に寄り添う専門チームです。
主なメンバーは野村證券株式会社出身の宮野茉莉子、SMBC日興証券株式会社出身の安達さやか、地方自治体職員出身の太田彩子、株式会社三菱UFJ銀行と三井住友信託銀行株式会社出身の和田直子、株式会社三菱UFJ銀行出身の中本智恵、日本生命保険相互会社出身の村岸理美など。
編集者の多くは、金融機関にて個人リテール業務を経験。若年層からシニア層、富裕層に至るまで、幅広い顧客に対し、投資信託・保険を中心とした総合的なライフプランニングを実行してきた。なかには、リテール営業で社内トップの実績を持ち、行内で表彰された実力者も。人材育成や社内教育にも携わるなど、金融知識と実務経験の両面で信頼される編集者が在籍しています。
CFP®、1級ファイナンシャル・プランニング技能士(FP1級)、2級ファイナンシャル・プランニング技能士(FP2級)、一種外務員資格(証券外務員一種)などの資格保有者も多数在籍。(最新更新日:2025年6月23日)
監修者
二種外務員資格(証券外務員二種)記者/編集者/校閲者/
【保有資格】
ニ種外務員資格(証券外務員二種)・相続診断士・認知症介助士・終活ガイド資格1級保有。
【経歴】
二種外務員資格や相続診断士などの資格を保有し、「お金とくらし」にまつわる情報を専門的かつ丁寧に発信する金融メディア編集者・ライター。
早稲田大学第一文学部史学科卒。人文・社会系一般書籍、中学・高校社会科教材、就職試験問題の制作関連業務で15年以上の経験を持つ。また、大手人材派遣会社における採用管理業務などの実務経験もある。
現在は株式会社モニクルリサーチが運営する『くらしとお金の経済メディア~LIMO(リーモ)~』において、金融系メディアの編集者兼執筆者として、コンテンツ制作や編集を担当。
総務省「家計調査」・厚生労働省「厚生年金保険・国民年金事業の概況」・J-FLEC(金融経済教育推進機構)「家計の金融行動に関する世論調査」などの一次資料に基づくデータ記事の執筆に強み。
専門家と実務家が発信する金融経済ニュースサイト『LIMO&ファイナンス』でも記事執筆をおこなう。紙媒体での経験に加え、家族の介護を通じて得た知見を生かしながら、「お金とくらし」にまつわる情報を丁寧に発信している。(2026年7月9日更新)