4. 障害年金生活者支援給付金、50歳代がいちばん多い受給者層

今月に厚生労働省から「令和6年度 厚生年金保険・国民年金事業の概況」が発表されました。ここからは、障害年金生活者支援給付金について、どの年代で受給者が多いか解説します。

障害年金生活者支援給付金(2025年3月)

障害年金生活者支援給付金(2025年3月)

出所:厚生労働省「令和6年度 厚生年金保険・国民年金事業の概況」

受給件数の分布

  • 30歳未満:26万6276件
  • 30歳代:31万6202件
  • 40歳代:37万1772件
  • 50歳代:46万8876件
  • 60歳代:38万4626件
  • 70歳代:26万4423件
  • 80歳代以上:10万4991件

受給件数は約217万件にのぼり、平均給付額は月額5727円、年間に換算すると約6万8千円となります。 年齢別の受給構成を見ると、最も多いのは50歳代の約46万件となっており、次いで60歳代、40歳代と続きます。

この年金生活者支援給付金の制度が「一部の高齢者のためのもの」ではなく、働き盛りで心身に不調をきたした現役世代を支える重要な役割を担っていることが分かります。 病気や事故といった「もしも」の事態は、どの世代にとっても決して他人事ではありません。

5. まとめにかえて

今回は、厚生労働省「令和6年度 厚生年金保険・国民年金事業の概況」をもとに、特に現役世代の受給者が多い「障害年金生活者支援給付金」の対象者や金額について解説しました。障害年金生活者支援給付金は、対象者でも自然に年金と一緒に振り込まれるわけではありません。障害基礎年金の受給をはじめる際、年金の請求手続きに合わせて障害年金生活者支援給付金の請求手続きが必要になります。暮らしを支える大切な給付金制度です。この機会にご自身が対象者かどうかまずは確認してみてはいかがでしょうか。

参考資料

マネー編集部年金班