貯金を始める第一歩は、目標額を決めること。まずは分かりやすく「1年で100万円」を掲げてみてはどうでしょうか。「それならできそう」と感じる方も「さすがに厳しいのでは」と顔をしかめる方も、これがどのくらいのハードルなのか、現実的な目線で考えてみましょう。
1年で100万円を貯金するのはどのくらい難しい?
はじめに、「知るぽると」による「家計の金融行動に関する世論調査」[単身世帯調査](2018年)から、日本の貯金の状況を捉えておきましょう。調査の結果によると、金融資産の保有額の平均値は744万円、そのうち預貯金は310万円となっています。
ただし、この数字の中には、金融資産を保有しない世帯が38.6%存在します。金融資産を保有する世帯だけの金融資産の平均値は1234万円、そのうち預貯金は515万円です。
このことから、全体の約4割近くが金融資産をもっていないこと、そして両者の金融資産には、大きな差があることが分かりました。貯金ができない状態から抜けだすのは、思っているよりもハードルが高いと考えられます。
お金を貯める基本を抑える
そんなハードルを乗り越えるためにも、さっそくお金を貯める行動に移しましょう。貯金における基本は、「収入を増やす」「支出を減らす」の2つに分けられます。
「収入を増やす」ためには、今の仕事で成果を出して昇進を狙う、副業を始める、使わないものを売るなどの方法が挙げられます。また、転職して年収がアップするケースもあります。産業によって平均年収は大きな差があるため、いまとは別の業界や産業への転職も選択肢のひとつでしょう。
「支出を減らす」には、あらゆる面で節約をしていきましょう。たとえば、保険を見直すことで同じ保障内容のものに加入している、保障が過剰すぎるといった状況に気がつく可能性があります。
また、スマホや携帯の契約を見直し、通信会社や料金プランを変更することで、毎月の利用料金を抑えられることもあります。まずは今ご自身が加入しているサービスを確認し、どこを節約できるかを見つけ出しましょう。