あけましておめでとうございます。2026年の幕が明け、「今年こそは」と新たな決意を胸に抱いている方も多いのではないでしょうか。

特に、将来への備えに直結する「お金」の目標は、世代を超えた多くの世帯にとって最優先事項の一つと言えるでしょう。

振り返れば、2025年は物価高が続く一方で、株価も大きく動いた1年でした。40歳~50歳代の働き盛り世代のみなさんの中には、「支出カット」と「資産形成」の両立を強く意識する機会が多かったかもしれません。

2025年12月18日。J-FLEC(金融経済教育推進機構)が公表した調査によると、二人以上世帯の金融資産保有額は平均1940万円、中央値720万円に達し、前年から大幅な増加を記録。

資産が増えた理由として「定例的な収入の増加」「定例的な収入からの貯蓄割合引き上げ」を抑え、「株式・債券評価額の増加(38.7%)」や「配当や金利収入(35.0%)」といった運用益が上位を占めていた点も特徴的です。

働き盛りの40歳〜50歳代に絞っても、下記のように資産運用の成果を実感している世帯が多いようです。

  • 定例的な収入が増加したから:40歳代37.5%、50歳代26.6%
  • 株式、債券価格の上昇により、これらの評価額が増加したから:40歳代38.4% 50歳代34.1%
  • 配当や金利収入があったから:40歳代33.0% 50歳代29.5%

この記事では、40歳代・50歳代の貯蓄事情を最新の調査結果をもとに紐解きます。