シリーズでお伝えしている「注目小売店月次実績」。今回は焼鳥チェーン店「鳥貴族」を運営する鳥貴族(3193)の、2019年3月の月次動向及び過去実績、また過去1年の株価動向について振り返ってみましょう。

直近の月次実績

2019年4月5日に更新された鳥貴族の2019年3月既存店売上高は、対前年同月比で97.3%とマイナス成長になりました。内訳は客数98.9%、客単価98.4%でした。

一方、全店売上高は106.7%となり、プラス成長を維持しています。

今期の既存店売上高の振り返り

では、2019年7月期のこれまでの既存店売上高はどう推移してきたのでしょうか。

既存店売上高は、今期8カ月全ての月でマイナス成長です。前期からは15カ月連続のマイナスが継続しています。ただし、1月92.2%、2月94.9%、3月97.3%と回復傾向にあります。3月は客数・客単価のいずれも98%台であり、プラス転換まであと一歩の状態です。

また全店売上高は、今期全ての月でプラス成長が続いています。

過去1年の株価動向

最後に同社の株価動向を見ていきましょう。

同社の株価は、2017年12月の3,965円を天井に下落が継続しています。本年3月11日に1,478円の安値を付けた後に反発し、現在は1,800円付近での取引が継続しています。

長らく既存店の対前年同月比マイナスが継続していますが、プラス転換まであと一歩の状態となりました。今期残り4カ月で既存店売上高のプラス転換を果たすことができるのか注目されます。

鳥貴族の過去1年間の株価推移

参考資料:月次報告(2019年3月度)

LIMO編集部