3. 年金見込額の確認に便利な「ねんきんネット」とは
ご自身の将来の年金見込額を手軽に確認できる「ねんきんネット」は、ぜひ知っておきたい便利なサービスです。
3.1 「ねんきんネット」でできること
「ねんきんネット」は、ご自身の年金記録の確認や将来の年金見込額の試算、各種通知書の閲覧などができる日本年金機構のインターネットサービスです。
スマートフォンやパソコンから24時間いつでも利用できるため、大変便利なサービスといえるでしょう。
利用には基礎年金番号が必要です。
※昭和61年4月以前に年金の受給権が発生した老齢年金受給者の方は利用できません。
利用登録には、以下の2つの方法があります。
- マイナポータルと連携して登録
- 公式サイトでユーザIDを取得して登録
詳細については、日本年金機構の公式サイトでご確認ください。
4. 将来の年金額を把握し、計画的な老後設計を
公的年金制度の仕組みから平均受給額の実態まで見てきました。日本の年金は国民年金と厚生年金が基本となっており、どの制度にどれだけ加入してきたかによって、将来受け取れる金額は大きく変わります。
平均受給額を踏まえると、年金だけで老後の生活を成り立たせるのは簡単ではなく、人による差が大きいことも分かります。だからこそ、まずは自分の加入状況や受給見込みを知ることが大切です。
そのうえで、貯蓄や私的年金、働き方の見直しなどを少しずつ考えていくことが、無理のない老後準備につながっていくでしょう。
参考資料
執筆者
LIMO編集部銀行出身者チームは株式会社モニクルリサーチが運営する『くらしとお金の経済メディア ~LIMO(リーモ)~』において、メガバンクや地方銀行、信用金庫などの金融機関にて、資産運用相談や融資業務の経験を積んだ「元銀行員」の編集者が中心となり構成されています。
LIMO編集部銀行出身者チームには株式会社三菱UFJ銀行と三井住友信託銀行株式会社出身の和田直子、株式会社三菱UFJ銀行出身の中本智恵、株式会社第四銀行(現:株式会社第四北越銀行)出身の石津大希など、資産運用アドバイザーとしての実務経験を有する編集者が在籍しています。各編集者がファイナンシャル・プランナー(FP)として、シニア層から富裕層まで幅広い層の相談に対応してきた点が強みです。
金融機関での勤務経験年数はチーム合計で20年超。表彰歴を持つ編集者も多数在籍しています。国税庁や金融庁など官公庁の公開情報をもとに、豊富な経験と知識を有するプロフェッショナル集団が、読者に正確で実践的な情報をお届けします。
【主な取り扱いテーマ】厚生労働省管轄の厚生年金保険と国民年金(老齢年金・障害年金・遺族年金)、年金制度の仕組み、社会保障、貯蓄、資産運用、NISA、iDeCo、住宅ローン、カードローン、為替相場、株式投資などを中心に記事の企画・執筆・編集・監修を行っています。
2級ファイナンシャル・プランニング技能士(FP2級)、一種外務員資格(証券外務員一種)などの資格保有者も多数在籍。(最新更新日:2025年12月15日)