4. 資産形成が目的なら「長期・積立・分散」がキホン!

この記事では、人気ファンド「オルカン」と「S&P500」の運用実績を比較し、さらに一歩進んだ「資産の分散」の重要性についても確認しました。

私たちが将来受け取る年金を支えるGPIFの堅実な運用モデル(4資産均等分散)は、まさに「守りながら増やす」資産形成の教科書といえるでしょう。

しかし、「どのような運用が最適か」という答えは、一人ひとりの投資目的によって異なります。

【短期的に大きな利益を狙いたい場合】リスクを承知の上で大きなリターンを追求するなら、今回ご紹介した分散投資では効果が薄まってしまいます。特定の国やテーマに絞った投資が選択肢になるでしょう。

【20年、30年かけて着実に備えたい場合】 老後資金の形成などのように、インフレに負けない程度に資産を積み上げたいのであれば、やはり「長期・積立・資産分散」が最強の武器になります。

相場格言の「午尻下がり」が懸念される2026年を前に、まずはご自身の投資目的を改めて整理してみてください。高い成長性に期待して「株式100%」で突き進むのか、GPIFのように「債券」を組み入れて安定感を高めるのか。

自分の投資意向に合ったバランスを見つけましょう。

https://www.fsa.go.jp/teach/kou4.pdf

分散投資

出所:金融庁「基礎から学べる金融ガイド」

 

参考資料

和田 直子