今は、ひとりっ子の家庭も増えていますよね。夫婦が納得しているなら、ひとりっ子でもまったく問題はありません。しかし気になるのは、本当は第2子が欲しいのに作れないケース。産後も仕事を続けているCさん(37歳)は、こんな想いを抱えているそうです。
「私は結婚が早くなかったので、今すでにアラフォー。本当は間をあけずにもうひとり挑戦したいのですが…育休が終わって復帰したばかりなのに、また休むのは気まずいんです。前に育休明けですぐ妊娠した後輩が、結局やめることになっていたから。しかも今回はたまたま欠員が出て第一線に復帰できましたが、次の育休ではきっとポジションが変わるはず。仕事のやりがいも捨てきれません。私たちの老後を考えると、子どもに兄弟を作ってあげたほうがいい気もしますが…」
妊娠・出産となると、女性はどうしても働けない時期が出てきます。そのため、会社の制度が整っていないと第2子を作りにくくなってしまうことも。子どものために兄弟を作ってみようかな?と思っても、妊活すら難しくなり悩むケースもあるようです。
現状を嘆きたい気持ちはわかる!けどポジティブに
こうして悩む母親たちに、「だったら、生まなきゃよかったじゃん」なんて声はかけないでほしいものです。子どもがどんなにかわいくても、親としてだけじゃなく、ひとりの人間として人生を選択したいと思う日もあります。ただ、私たちが子育てをしている間に周囲の環境が大きく変わることは、きっとなさそうです。
狭い選択肢のなかで選んだ道でも「これが私の人生」と納得するしかないのかもしれません。しかし自分の人生を楽しんでいる母親ほど、子どもが好きなことを見つけてきたときにも「それいいね」と認めてあげられるはず。楽しいと思えるものが、なにか見つけられるといいですね。
桜井 まどか