5. 年金記録を手軽に確認できる「ねんきんネット」とは?
ご自身の将来の年金受給額を手軽に確認したい場合に役立つのが、日本年金機構が提供する「ねんきんネット」です。
このオンラインサービスを利用すると、これまでの年金加入記録の照会や、将来受け取れる年金額のシミュレーション、各種通知書の電子版閲覧などが可能です。
一部の年金関連手続きをオンラインで完結できるほか、スマートフォンやパソコンから24時間いつでも利用できる利便性の高さも特徴です。
サービスの利用登録には基礎年金番号が必要となります。ただし、昭和61年4月より前に老齢年金の受給権が発生した方は対象外です。
登録は、以下のいずれかの方法で行えます。
- マイナポータルとの連携
- ユーザIDの取得
より詳しい情報については、日本年金機構の公式サイトで確認することをおすすめします。
6. 公的年金の理解を深め、将来設計に活かそう
今回は、公的年金(国民年金・厚生年金)の基本的な仕組みや、実際の平均受給額について解説しました。
データが示すように、現役時代の働き方によって将来の年金額には大きな差が生まれます。
今回ご紹介した年金額は額面となっており、実際は税金や社会保険料が天引きされることを踏まえると、公的年金だけで理想の老後生活を送ることは容易ではないかもしれません。
そのため、現役時代から計画的に資産形成に取り組む「自助努力」の必要性が増しています。
資産形成の方法はコツコツと預貯金を続けることから、新NISAなどの税制優遇制度を活用した資産運用、あるいは日々の生活費の見直しまで多岐にわたります。
ライフスタイルや保有している資産の状況により、必要な老後資金はそれぞれ異なります。
家計に合った資産形成の方法を見つけ、少しずつでも取り組んでみてはいかがでしょうか。
※金額等は執筆時点での情報にもとづいています。
※この記事は再編集記事です。
参考資料
- LIMO「年金、“ふつうの人” っていくらもらってる? 国民年金と厚生年金の年齢別の平均額を一覧表で理解」
- 厚生労働省「いっしょに検証!公的年金 公的年金の仕組み」
- 厚生労働省年金局「令和5年度 厚生年金保険・国民年金事業の概況」
- 日本年金機構「年金はいつ支払われますか。」
- 日本年金機構「「ねんきんネット」とは?」
- 日本年金機構「公的年金制度の種類と加入する制度」
- 日本年金機構「国民年金保険料」
- 日本年金機構「厚生年金保険の保険料」
- 日本年金機構「年金振込通知書」
奥田 朝
