今月は年内最後の年金支給でしたが、次回は2月となります。
年金だけでは生活が厳しいと感じている方に朗報です。一定の要件を満たせば「年金生活者支援給付金」として、年間最大約6万円が上乗せされます。ただし、この給付金は申請しなければ受け取れません。
また、住民税非課税世帯に該当すれば、医療費負担の軽減など様々な支援も受けられます。
知っているかどうかで家計に大きな差が生まれる、年金生活者支援給付金と住民税非課税世帯の支援制度について詳しく解説します。
1. 年金生活者支援給付金の受給対象者と受け取れる金額
基礎年金(国民年金)を受給しており、公的年金の収入や所得が一定の基準額以下の方は「年金生活者支援給付金」を受け取れます。通常の年金の上乗せとして支給され、年金受給世帯にとってありがたい給付金制度の一つです。
1.1 支給対象者
年金生活者支援給付金は「老齢」「障害」「遺族」の3種類があり、それぞれ支給要件と計算方法が異なります。
それぞれ、前年の収入や所得に基づいて支給の可否を判断する点が特徴です。要件に該当しても、認定請求手続きを行わない限り、自動的には支給されません。
日本年金機構は、毎年9月頃に支給要件を満たす可能性のある人に請求書を郵送しています。申請書類に記入したうえで提出しなければ給付されないため、申請忘れで損をしている方がいるかもしれません。
1.2 年金生活者支援給付金の受給額
年金生活者支援給付金の受給額は、以下の計算式に当てはめて求めます(2025年度)。
- 老齢年金生活者支援給付基準額(月額):5450円※
- 障害年金生活者支援給付金(月額):1級6813円・2級5450円
- 遺族年金生活者支援給付金(月額):5450円
※
保険料納付済期間に基づく額(月額) =5450円×保険料納付済期間÷被保険者月数480月
保険料免除期間に基づく額(月額)=1万1551円×保険料免除期間÷被保険者月数480月
受給額には個人差があり、多い方だと年間で約6万円の給付になります。多少なりとも、生活を楽にしてくれる制度といえるでしょう。

