新しい年が明けました。年末年始にご家族と将来の話をしたり、ご自身の通帳を整理したりするなかで、「これからの暮らし」に思いを馳せた方も多いのではないでしょうか。
先月12月は、2カ月に一度の年金支給月でした。口座への入金を確認し、改めて物価高のなかでの家計管理の難しさを実感された方もいらっしゃるかもしれません。老後生活の柱となる大切な年金ですが、ふと「隣の家はいくらくらい受け取っているのだろう?」と、その実態が気になったことはありませんか。
平均的な受給額を知ることは、ご自身の立ち位置を確認し、将来の備えを具体化するための第一歩です。
本記事では、公的年金の基本的な仕組みをおさらいするとともに、厚生年金・国民年金の最新の受給データや、現役時代の働き方が将来の受給額にどう反映されるのかを詳しく解説します。2026年のスタートにあたり、ご自身の状況と照らし合わせながら、安心できる生活設計のヒントとしてお役立てください。
※※金額などは執筆時点の情報にもとづいています。
1. 日本の公的年金の基本構造とは
日本の公的年金制度は、基礎となる「国民年金」と、その上乗せ部分である「厚生年金」から成る、2階建ての構造になっています。
国民年金は、原則として日本国内に住む20歳以上60歳未満のすべての人が加入対象であり、年金制度の土台となる部分です。国民年金保険料(※1)は、加入者全員が同じ金額を納めます。
一方、厚生年金は会社員や公務員などが国民年金に加えて加入する制度です。保険料(※2)は毎月の給与や賞与の額に応じて決まります。
国民年金の保険料を40年間(480ヶ月)すべて納付すると、65歳から満額(※3)の老齢基礎年金を受け取れます。保険料の未納期間がある場合は、その月数に応じて年金額が減額される仕組みです。
厚生年金の受給額は、加入していた月数と、納付した保険料の総額によって決定されます。
※1 国民年金保険料:2025年度は月額1万7510円
※2 保険料額は標準報酬月額(上限65万円)、標準賞与額(上限150万円)に保険料率をかけて計算される
※3 国民年金の満額:2025年度は月額6万9308円
