5. 「住民税」はどう決まる?年末の「源泉徴収票」が重要なワケ

住民税も基本的には所得税と同じプロセスで算出され、「課税所得」が確定した時点で、その金額をもとに計算が進むという点は共通しています。ただし、税率はお住まいの自治体によってわずかに異なる場合があり、自治体のHPなどでシミュレーションツールが用意されていることもあります。

ここで押さえておきたいのが、住民税には「翌年に課税される」というタイムラグがあるという点です。

たとえば、今年の収入が多いほど住民税も増えますが、それが反映されるのは「来年」です。前年の所得に対して翌年課税される、という仕組みになっています。

こうした毎月の給与や各種控除の情報を1年間まとめて確定させたものとして、年末に発行されるのが「源泉徴収票」です。

  • 給与明細:毎月の結果(速報値)
  • 源泉徴収票:1年間の支給額と控除額の「まとめ」(確定値)

篠田さんは「ふるさと納税や住民税のシミュレーションなど、さまざまなお金の手続きで源泉徴収票が必要になる」と強調します。自分のお金の状況を客観的に把握するためにも、内容を確認し、保存する習慣をつけておきましょう。

6. ポイントまとめ

  • 控除とは「差し引かれるもの」
  • 税金は「給与収入 → 給与所得控除 → 給与所得 → 所得控除 → 課税所得 → 所得税額 → 税額控除 → 納付税額」の流れで決まる
  • 節税で工夫できるのは主に「所得控除(物的控除)」。iDeCoやふるさと納税がこれにあたる
  • 住宅ローン控除は「税額控除」で、計算された税金そのものから引かれる
  • 「源泉徴収票」は1年間のまとめ表。様々なお金の手続きに必要。

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