3. 「所得控除」は2種類ある!節税の重要ポイントを解説
ステップ2の「所得控除」は、税額を左右する重要なポイントです。所得控除は大きく2つのグループに分けられます。
3.1 所得控除のグループ1:人的控除
- 基礎控除
- 配偶者控除
- 扶養控除 など
人的控除は、その人の家族構成や状況によって決まる控除です。これらには自分で工夫をして増減させることが難しいという特徴があります。
3.2 所得控除のグループ2:物的控除
- 小規模企業共済等掛金控除(iDeCo)
- 生命保険料控除、地震保険料控除
- 寄付金控除(ふるさと納税)
- 医療費控除(※確定申告が必要) など
iDeCoが「節税効果の高い制度」とされるのは、掛金が「物的控除」にあたり、課税所得を直接減らす仕組みを持っているためです。所得が小さくなるほど納める税金も少なくなるため、結果的に節税につながります。
一方、NISAにはこの所得控除のしくみはありませんので、両者の違いとして押さえておきたいポイントです。
4. iDeCoと住宅ローン控除とでは「控除の種類」が異なる
節税の代表例として「住宅ローン控除(減税)」がありますが、これはiDeCoとは性質が異なります。iDeCoが所得から差し引く「所得控除」であるのに対し、住宅ローン控除は計算後の税額から差し引く「税額控除」です。
- iDeCo(所得控除)
ステップ2:税金を計算する前の「所得」から引かれる。
- 住宅ローン控除(税額控除)
ステップ3:税金を計算した後の「税額そのもの」から直接引かれる。
では、住民税はどう決まるのでしょうか。次の章で確認していきましょう。