12月15日は年金支給日でした。

年金受給者へ10月分と11月分があわせて支給されていますが、人によって受給額は異なります。

次回の年金支給日は2026年2月13日(金)ですが、厚生年金と国民年金をあわせて「月額15万円以上もらえる人」はどのくらいいるのでしょうか。

本記事では、厚生年金受給者の年金受給額の分布を紹介します。

平均年収別にみた「年金額の目安」も説明するので、ぜひ参考にしてみてください。

※金額等は執筆時点での情報にもとづいています。

1. 日本の公的年金は2種類!

日本の公的年金制度は、働き方によって受け取る年金が変わる仕組みです。

すべての人の土台となるのが国民年金で、保険料を納めていれば原則65歳から受給できます。

一方、会社員や公務員として給与を得て働いた人は、勤務先を通じて厚生年金にも加入します。

厚生年金は国民年金の上乗せとなるため、会社勤めの経験がある人は厚生年金と国民年金の2種類を受け取ることが可能です。

逆に、自営業者や専業主婦(夫)など厚生年金に加入しない立場で過ごした場合は、国民年金のみの受給になります。

2. 【厚生年金+国民年金】「月額15万円以上もらえる人」は何%いる?

厚生年金と国民年金の両方を受け取れる厚生年金受給者のなかで実際にどの程度の人が月額15万円以上、支給日換算で30万円以上の年金を受け取っているのでしょうか。

厚生労働省年金局「令和5年度厚生年金保険・国民年金事業の概況」によると、厚生年金受給者の受給額の分布は以下の通りです。

2.1 厚生年金受給者の年金受給額分布(国民年金+厚生年金)

年金受給額 割合

  • 月額1万円未満 0.28%
  • 月額1万円以上2万円未満 0.09%
  • 月額2万円以上3万円未満 0.31%
  • 月額3万円以上4万円未満 0.58%
  • 月額4万円以上5万円未満 0.61%
  • 月額5万円以上6万円未満 0.85%
  • 月額6万円以上7万円未満 2.34%
  • 月額7万円以上8万円未満 3.97%
  • 月額8万円以上9万円未満 5.44%
  • 月額9万円以上10万円未満 6.73%
  • 月額10万円以上11万円未満 7.01%
  • 月額11万円以上12万円未満 6.57%
  • 月額12万円以上13万円未満 5.97%
  • 月額13万円以上14万円未満 5.75%
  • 月額14万円以上15万円未満 5.89%
  • 月額15万円以上16万円未満 6.14%
  • 月額16万円以上17万円未満 6.39%
  • 月額17万円以上18万円未満 6.56%
  • 月額18万円以上19万円未満 6.37%
  • 月額19万円以上20万円未満 5.84%
  • 月額20万円以上21万円未満 4.99%
  • 月額21万円以上22万円未満 3.90%
  • 月額22万円以上23万円未満 2.72%
  • 月額23万円以上24万円未満 1.78%
  • 月額24万円以上25万円未満 1.18%
  • 月額25万円以上26万円未満 0.75%
  • 月額26万円以上27万円未満 0.45%
  • 月額27万円以上28万円未満 0.25%
  • 月額28万円以上29万円未満 0.13%
  • 月額29万円以上30万円未満 0.06%
  • 月額30万円以上 0.09%

平均年金月額 14万6429円

*厚生年金保険受給権者には、特別支給の老齢厚生年金の定額部分の支給開始年齢の引上げにより、定額部分のない報酬比例部分のみの 65 歳未満の受給権者が含まれている

厚生年金受給者の年金額は、高い層では30万円を超える人もいます。

また、月額15万円以上の年金を受け取っている人は全体の47.6%に達し、約半数がこの水準に該当します。

月額15万円以上の年金をもらえる人が多いことに、驚く人もいるかもしれません。

厚生年金の受給額は現役時代に得た報酬と比例するため、長く働きつづけた人や高収入だった人ほど受給額が増える仕組みです。

そのため、同じ厚生年金受給者であっても、定年までフルタイムで働いた人と短期間だけ加入した人とでは、大きな差が生まれます。

一方で、国民年金のみの受給者は制度上の上限が決まっているため、月額15万円に到達することはありません。

高額の年金を受け取れるのは、あくまで厚生年金を上乗せして受け取る人に限られるのが実態です。

3. 【平均年収別】年金受給額はいくら?

厚生年金受給者の約半数が月額15万円以上の年金を受け取ることを確認しましたが、月額15万円の年金をもらうためには現役時代にどのくらい年収が必要なのでしょうか。

以下の条件で、現役時代の平均年収別に年金受給額の目安を確認しましょう。

  • 1973年生まれ
  • 23歳から65歳到達まで会社員として勤務
  • 65歳から年金受取を開始

シミュレーションの結果は以下のとおりです。

シミュレーションの結果3/3

シミュレーションの結果

出所:厚生労働省「公的年金シミュレーター」を基に筆者作成

3.1 平均年収ごとの目安年金受給額(額面)

平均年収 年金受給額の目安(額面)

  • 200万円 月額10万8000円
  • 300万円 月額12万8000円
  • 400万円 月額14万3000円
  • 500万円 月額16万3000円
  • 600万円 月額18万3000円
  • 700万円 月額19万8000円
  • 800万円 月額21万3000円
  • 900万円 月額23万5000円

あくまでも試算結果ではありますが、平均年収500万円あれば、月額15万円以上の年金を受給可能です。

また、平均年収200万円の人と800万円の人とでは、受給額に月額10万円以上の差があります。

平均年収の差が、年金収入額に与える影響が大きいことがわかるでしょう。

まだ年金受給を開始していない人は、ぜひ参考にしてみてください。

4. 年金だけで生活できるかシミュレーションしよう

本記事で紹介したとおり、人による年金受給額の差は大きいです。

そのため、自分が老後を迎えた際にいくら年金をもらえるのかをまずは把握することが重要です。

日本年金機構の「ねんきんネット」を利用すれば、簡単に年金受給額の目安をシミュレーションできます。

老後の支出も考えて、年金だけでの生活が可能か確認しておくとよいでしょう。

年金だけでの生活が難しい場合は、今のうちから節約や貯蓄、資産形成など家計に合った方法でで老後資金の準備をはじめてみてください。

参考資料

苛原 寛