今年も残すところあとわずかとなり、年末は今年の家計や社会保障制度の動きを振り返る時期でもあります。公的年金の平均月額が国民年金で5万円台、厚生年金で14万円台という現状で、「年金だけでは生活が苦しい」と感じる方も少なくないでしょう。そんな高齢者世帯の暮らしを支援するため、年金に上乗せされるのが「年金生活者支援給付金」です。
今回は、年金生活者支援給付金について支給要件や手続き、給付額などをわかりやすく解説します。
1. 年金生活者支援給付金、緑の封筒届いていたら「3カ所記入で投函!」電子申請も可能
「年金生活者支援給付金」は、基礎年金の受給者が一定の所得要件などを満たす場合、年金額に上乗せして受け取ることができる給付金です。
受給中の年金種類に応じて、それぞれの給付金が設けられています。
- 老齢年金生活者支援給付金
- 障害年金生活者支援給付金
- 遺族年金生活者支援給付金
すでに基礎年金を受給中の人が、所得が下がったことなどにより新たに「年金生活者支援給付金」の対象となった場合、例年9月の第1営業日(2025は年9月1日)以降順次、「年金生活者支援給付金請求書(はがき型)」が緑色の封筒で届きます。
※老齢年金を繰上げ受給中の人には、別の様式で届きます。

緑の封筒内にある請求書の記入は3カ所だけです。お名前・提出日・電話番号の記入をするだけです。なお、「年金生活者支援給付金請求書(はがき型)」が届いた場合、電子申請による請求書の提出も可能です。
スマートフォン(またはPC)とマイナンバーカードにより電子申請で提出した場合、郵送での提出は不要となります。