シリーズでお伝えしている「注目小売店月次実績」。今回は回転寿司チェーン店「かっぱ寿司」を運営するカッパ・クリエイト(7421)の、2019年3月の月次動向及び過去実績、また過去1年の株価動向について振り返ってみましょう。

直近の月次実績はどうだったか

2019年4月2日に更新された、カッパ・クリエイトの2019年3月の既存店売上高は、対前年同月比99.6%で3カ月連続のマイナスとなりました。

内訳は客数が99.2%、客単価が100.4%で、客数は若干の増加(2月:98.1%)。

全店舗売上高も96.0%とマイナス成長ではあるものの、2月の94.2%からは改善が見られました。

今期の既存店売上高の振り返り

では、2019年3月期のこれまでの既存店売上高はどう推移してきたのでしょうか。

既存店売上高はプラス月が6カ月、マイナス月が6カ月と半々の状態です。ただし客単価のマイナス月が3カ月であるのに対し、客数のマイナス月は9カ月と、客数のマイナスが既存店売上高に響いています。

一方で全店舗ではプラス成長を果たしたのは6月のみ。客数は全ての月でマイナスとなりました。

過去1年の株価動向はどうであったか

最後に同社の株価動向を見ていきましょう。

同社の株価は上限1,500円付近、下限1,300円付近でレンジ相場を形成しています。3月にレンジ相場の上限にタッチしましたが、いったん反落し現在は1,420円前後での取引となっています。

客数の減少から、既存店・全店ともに月次の対前年同月比売上高は不安定な状況が継続しています。来期の客数増加施策が注目されます。

カッパ・クリエイトの過去1年間の株価推移

参考資料:売上報告

LIMO編集部