【個人向け国債】ってなに？「変動10年」金利は何％？《適用利率は、どれくらい上がっているのか》見てみる【判断のポイント】「個人向け国債」か「定期預金」どちらがいい？

12月も下旬に入り、来年に向けた資産運用の見直しを考えている方も多いのではないでしょうか。

そんな中、12月3日に発表された最新の「個人向け国債」の発行条件が注目を集めています。

今回の条件は、変動10年型が1.23％、固定5年型が1.35%、固定3年型が1.10％と、すべての期間で1％を超える利回りとなりました。

個人向け国債は、国が元本と利息の支払いを保証するため、元本割れのリスクが低い傾向にある金融商品です。

現在の金利環境において、より有利な運用先として検討している人もいるでしょう。

特に、今後の金利上昇局面で恩恵を受けやすい「変動10年型」は、半年ごとに利率が見直される仕組みから、将来への備えとして関心が高まっています。

この記事では、個人向け国債「変動10年型」のこれまでの金利推移を振り返るとともに、現在募集されている12月分の発行条件の詳細を解説しますので、ぜひ参考にしてください。

1. 【意外と知らない】「個人向け国債」とは？

個人向け国債は、日本政府が発行し、個人投資家向けに設計された債券です。

国が元本と利息の支払いを保証しているため、現在国内で取り扱われている金融商品の中でも、極めて安全性の高い資産と位置づけられています。

個人向け国債には「変動金利タイプ」と「固定金利タイプ」があり、タイプごとに満期の期間が異なります。

なお、2025年12月4日（木）から12月30日（火）まで募集される個人向け国債の金利は、以下のとおりです。

個人向け国債の金利一覧

変動10年・固定5年・固定3年のいずれについても、11月募集分と比べて利率は上昇しています。

2025年10月時点の、個人向け国債における種類別の応募額は以下のとおりです。

上記の結果から、固定金利で運用しやすい「固定5年」が、多くの個人投資家から支持されていることが分かります。