2.2 【再認定】は「5年更新」と「永久固定」で約5割を占める
令和6年度【再認定】更新期間別支給件数 ※()カッコ内は割合
- 障害基礎・厚生年金の合計支給件数:30万6248件
- 更新期間1年:2983件(1.0%)
- 更新期間2年:1万8824件(6.1%)
- 更新期間3年:11万973件(36.2%)
- 更新期間4年:5183件(1.7%)
- 更新期間5年:11万4034件(37.2%)
- 永久固定:5万4251件(17.7%)
再認定の結果では、更新期間が「5年」とされたケース(37.2%)と、「永久固定」(17.7%)を合わせた割合が、全体のおよそ約5割に達しています。この傾向は、再認定をクリアした受給者の多くが、長期にわたる継続的な支援を必要とする状態にあることがわかります。
3. 障害年金、基本のしくみ「支給要件」と「障害等級」とは?
障害年金は、病気やけがによって障がいの状態になり、そのために仕事や生活が著しく制限を受けるようになったとき、生活を支えるために国から支給される公的年金制度です。公的年金は老齢年金だけでなく、現役世代の「もしも」を支える障害年金や遺族年金としても重要な役割を果たします。ここでいう「障がいの状態」には、肢体不自由や視覚・聴覚障害だけでなく、がんや糖尿病などの内部疾患、統合失調症などの精神の障害も含まれますが、障害者手帳の有無は問いません。
障害年金には、加入制度により障害基礎年金と障害厚生年金があり、受給するには初診日(障がいの原因となった病気で初めて医師の診察を受けた日)の時点で、一定の保険料納付要件を満たしている必要があります。
支給の可否は、その障害が日常生活や労働にどの程度支障をきたしているかという機能的な制限の度合いに基づいて、障害等級表(1級〜3級)により判断されます。この制度は、障がいにより生活が困難になった方を経済的に支援することを目的としています。


