2. 歴史的レースから35年経っても高く評価されるマクラーレン MP4/6/1
マクラーレン MP4/6/1は、チーフデザイナーのニール・オートリーが手掛けた傑作です。
3.5リッターV12エンジンを搭載しており、6速マニュアルギアボックスとの組み合わせにより、720馬力/1万3800rpmという驚異的なパフォーマンスを発揮します。
8度のグランプリ優勝とドライバーズチャンピオン、コンストラクターズチャンピオンを獲得したMP4/6は、マクラーレンの輝かしい時代の象徴です。
そして、セナに最後のワールドチャンピオンをもたらしたマシンであり、マニュアルギアボックスとV12エンジンの両方を搭載したマシンが、ワールドチャンピオンになった最後の例でもあります。
史上最高のドライバーが、史上最高のレースをした歴史的な役割を担ったマシンは、35年近く経った今でも高く評価されています。
マクラーレン MP4/6/1は、2020年に委託業者の手に渡り、今回のオークションの出品者がオーナーになりました。マクラーレンの工場でレース参戦可能な状態に完全に再整備されており、新オーナーに引き渡す際は、再度点検が行われます。
アイルトン・セナは、マクラーレン MP4/6/1で母国初勝利を成し遂げた3年後、悲劇的な事故によりこの世を去りました。
しかし、彼の存在は、今も多くの人々の記憶に残っており、語り継がれていくことでしょう。