2. 5万円を割り込むが再度復活へ

先週の日経平均の値動きをテクニカル面から振り返ってみましょう。6月中旬にローソク足の実体が200日移動平均線を抜けたことで、25日線、75日線とともに主要な移動平均線を上抜けました。その後はこれらの移動平均線に下値をサポートされるように上昇し、11月4日には一時、5万2636円の最高値まで上昇しました。

今後の展開はどうなるでしょうか。最高値を更新した後、調整局面となり、じりじりと下げ、5万円を割り込むと、25日移動平均線も下抜けました。その後は25日線に上値を押さえられるような動きが続いていましたが、先週は陽線が続き、これを回復すると、終値ベースで5万円を超えました。

いい兆しとしてはこれにより直近の戻り高値だった11月20日の終値(4万9823円)を超えたことです。ここからさらに同日のザラ場高値(5万0574円)や25日線を力強く超えていくことができれば、再度、最高値更新も視野に入ってきます。逆に直近の押し安値である11月19日の安値(4万8235円)を割ると、11月4日の高値を始点とする下降トレンドが形成されるため注意が必要です。

直近の戻り高値だった11月20日の終値(4万9823円)を超えたためここからさらにザラ場高値や25日線を力強く超えていけるか、直近の押し安値を割っていくか、注意が必要です。

日経平均株価

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参考資料

下原 一晃